民主市民党(DTP)の解党とともに平和民主党(BDP)に移籍した国会議員から相次いで爆弾発言がなされた。ヴァン県選出国会議員オズダル・ウチェルは、クルド労働者党(PKK)員とアブドゥッラー・オジャランを待望すると述べ、バトゥマン県選出国会議員ベンギ・ユルドゥズは、「我々はもはや、「懐柔できないクルド人」だ。国会には「覚悟あるもの」として戻る」と述べた。
ヴァン県でテロ組織PKKを支援する一般市民の秘密組織、クルディスタン社会連合(KCK)に対する強制調査の結果、拘束され昨日(27日)裁判所へ送られた14名のうち12名が逮捕されたことに対しBDPの党員が座り込みのストライキで抗議した。
BDPのヴァン県選出国会議員オズダル・ウチェル、ヴァン市長ベキル・カヤ、エドレミット郡長アブデュルケリム・サヤン、ウザルプ市長ムラト・ドゥルマズ、ボシュタニチ市長ネザハット・エルギュネッシュ、チェレビバー市長ヴェイセル・ケセルを含む、約1000人がBDPの県本部の建物の前に集まった。
集まった人々は、BDPの選挙バスから流されるクルド語の歌とともに民族舞踊を踊った。バスの上から逮捕者の名前が一人一人読まれ、群衆は、声をあわせて、「ここだ(それは自分だ)!」と答えた。
その後、党員たちは市庁舎の前まで行進していき、そこで15分間にわたる座り込みのストライキを行った。選挙バスの上から演説をしたBDPヴァン県選出国会議員オズダル・ウチェルは、仲間たちが朝4時に、ドアを打ち破られ、頭を押し付けられて連行されたことを明らかにした。
ウチェル議員は「執行部の人々が、朝4時に、ドアを破壊され頭を下に押し付けられ連行された。暴君たちめ、これまでも我々の民の頭をおさえつけることはできなかった。これ以降もできないだろう。連中は私に、でっちあげられた真実で、『あなたはなぜ市長たちと会ったのか。彼らと何をしようとしていたのか』と言うだろう。私は答える。彼らとクルディスタンの解放を考えていた。彼らともに平等をもたらしたかった。平和と民主主義をもたらしたかった」と述べた。
「彼らが行った闘争は、和平、自由、民主主義、友好を守ること、人々に奉仕することだ。クルディスタン社会連合(KCK)員かどうかといういうなら、そうだ、われわれ皆が、KCK員だ。」と述べたウチェルは「ここから少なくとも1500万人のKCK員が現れる。撃たれ、殺されても、死んでも、つかまえられても、逮捕されても、私たちの戸、窓が壊されようとも、自由、平等、民主主義、平和を諦めないだろう。なぜなら自由のために、人間的価値のために、殉死した何万人もの人の心の中で、私たちはそれを熱望しているからだ。山に入り、武器を手にするしか他に手段のない我々の戦士(ゲリラ)たちを思う。クルドの人々リーダー、親愛なるアブドゥッラー・オジャランの解放を願う。」と述べた。
■ベンギ・ユルドゥズ議員「議会へ「覚悟あるもの」として戻る。」とのべた。
DTPの解党のあとBDPに移ったバトゥマン県選出国会議員ベンギ・ユルドゥズは、PKK・シンパの放送をするRojテレビの生放送番組に出演した。ベンギ・ユルドゥズ議員は最近の出来事、すなわち、DTPの解党、クルディスタン社会連合への強制捜査、そして、(BDPとして)再び議会に戻ることに関してコメントした。
ベンギ・ユルドゥズ議員は、議会に再び戻ることに関し、緊張はしていない、反対にもっと「覚悟あるもの」として戻るとのべ、「今までにたくさんの真実を、相手にとっての敏感さを考慮に入れ、時間を浪費した。しかし、もうあらゆる問題の真実を明らかに」と述べた。
番組の司会者の、「今までにあなた方は鷲対鳩とよばれてきた。憲法裁判所がアフメト・チュルク党首とアイセル・トゥールク議員に政治活動禁止の罪を与えたことで、この図式はもう通用しないだろう。これらか皆さんはどう呼ばれるのか」という質問にユルドゥズ議員は「我々にもはや「妥協しないクルド人」だ。」と答えた。
■ゲイラニ議員「制度は、「見ざる、聞かざる、言わざる」の3匹の猿だ」
ハッキャーリのBDP県本部の開設式で、トルコ語とクルド語で演説したハッキャーリ選出国会議員ハミト・ゲイラニは数年来の全ての説得と対話にもかかわらず、制度は、3匹の猿を演じている主張した。
ゲイラニ議員は、「25年に渡る戦争はこの国で血と涙、死、拷問、刑務所、経済の泥沼をもたらした。これを変える必要がある。この方法と手順は正しくない。25年に渡る衝突がだれとだれの間におこったかを考えれば、平和と民主主義も同じくそれらの間に求められることは明らかだ。すなわち、一方はトルコ共和国の軍で、他方はPKKとそのリーダーは親愛なるオジャランだ。」と述べた。
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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:18163 )