イエメンのホースィー派にサウジが攻撃続行、イラン護憲評議会書記が非難
2009年11月14日付 Al-Nahar 紙

■ イエメンでの戦闘拡大、双方向へ避難民
■ ジャンナティー師、サウジアラビアが「シーア派の殺害」を企てていると非難

2009年11月14日付アル=ナハール紙(レバノン)HPアラブ国際面

【サヌア:アブー・バクル・アブドゥッラー】
【リヤド:各通信社】

 サウジアラビアとイエメン国内のシーア派反乱勢力の間の緊張が最高潮に高まる中、イラン護憲評議会議長である有力な宗教権威のアーヤトゥッラー、アフマド・ジャンナティー師はサウジアラビアの「指導の下で」一部の国々がシーア派の殺害に目下全力を挙げていると非難した。

 ジャンナティー師はイエメンでの出来事に関わるサウジアラビアの「パフォーマンス」を「激しく」非難し、テヘラン大学での金曜礼拝の導師を務めた際、サウジアラビアの率いる一部の諸国は「現在シーア派の殺害に全力を傾注している」と述べた。

 イランの準国営メフル通信社の伝えたところによると、ジャンナティー師はイエメンの問題とシーア派「殺害」について言及し、サウジアラビア軍機がホースィー派の拠点を爆撃していることについて、「どのような証拠によってサウジアラビアはシーア派の人々を殺害するために軍用機を派遣しているのか」と問いかけた。

 またジャンナティー師は、「シーア派が存在する全ての場所で、サウジアラビアはそれに異議を唱えている。…現在、サウジアラビアの率いる一部諸国は、シーア派殺害の決意を固めていると思しき行為を重ねている」と述べた。

■ 戦闘の拡大

 イエメン北部で武装反乱を行っているとされるホースィー派の拠点に対してサウジアラビア軍が攻撃の範囲を拡大していることを受け、ホースィー派は会見を開き、サウジ空軍機のミサイル攻撃は、ホースィー派がイエメン政府軍との熾烈な戦闘の後数日前に制圧したと発表していた国境地帯のラーズィフ地区まで及んでいると述べた。

 ホースィー派は声明で、サウジ空軍機が「マラーヒーズとシャダーの両地区およびフサーマ地方の村々、国境沿いの村々、さらには国境周辺地域から数十キロメートル離れたラーズィフ県を狙い、ミサイル数十発によるイエメン領への攻撃」を続けていると非難し、「サウジアラビア軍は先週木曜日、これらの地域に対してミサイル167発を発射した」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:南・西アジア地域言語論(アラビア語メディア翻訳) )
( 記事ID:18213 )