PLO中央評議会、自治政府大統領と立法評議会の任期延長を決定
2009年12月17日付 al-Hayat 紙

■ パレスチナ中央評議会、総選挙まで自治政府大統領と立法評議会の任期延長

2009年12月17日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面

【ラーマッラー:ムハンマド・ユーニス】

 パレスチナ解放機構(PLO)中央評議会は昨日(16日)、ラーマッラーでの緊急会合を終えるに際して、自治政府大統領と立法評議会(PLC)の任期をヨルダン川西岸地区とガザ地区での自治政府大統領選挙と立法評議会総選挙の実施まで延長することを決定した。また、イスラエルがエルサレムを含むヨルダン川西岸地区での所謂「自然拡大」も含めて、完全に入植活動を停止するまでイスラエルと交渉再開することはないとの決定を下した。中央評議会はまた、国連安保理に1967年の境界線に沿ったパレスチナ国家の国境画定を要請するとのPLO執行委員会の決議を支持することを決定した。

 中央評議会はPLOの立法機関であり、PLOはパレスチナ自治政府の法的・政治的な拠りどころである。従って中央評議会の諸決議は、マフムード・アッバース大統領の自治区内外に関する政策を支援するものである。域内問題に関しては、ハマースがガザ地区での総選挙実施許可を拒否しており西岸地区とガザ地区での総選挙実施が不可能なため、来月の任期終了後もアッバース大統領がパレスチナ自治政府の運営を続けるよう委任した。

 域外問題に関しては、イスラエルが入植活動を停止するまでイスラエルとの交渉再開は行わないというアッバース大統領の決定を中央評議会は支持した。ファタハ中央委員会のメンバーであるアッザーム・アル=アフマド氏は本紙に対し、「もはや(大統領と立法評議会の任期終了の期日である)来月24日以降も憲政上の空白が訪れることはない」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:18222 )