エルドアン首相・バシュブー参謀総長、参謀本部で異例の会談
2010年01月08日付 Hurriyet 紙

●組織間の対立構造がなくなる
●より健全な歩みの為には、今以上に情報交換が必要
●軍警察(ジャンダルマ)と警察が完全に相互協力を行う

タイイプ・エルドアン首相は、ベシル・アタライ内相、サドゥッラ・エルギン法相と共に、イルケル・バシュブー参謀総長と週に一度の定例会議を、初めて参謀本部において実現させた。ハサン・ウースズ参謀副総長も参加したトップ会談では、組織間の対立構造解消に同意が示された。エルドアン首相は、特別軍の動員地域本部の捜査を受けて、この非常に重要な参謀本部での会談に向け、ケチオレンの自宅で始動した。エルドアン首相は、朝9時15分に、アタライ内相と自宅で最初に話し合った。そして、10時に内相と共に自宅を出発。参謀本部に向かう道すがら、首相一行の車が首相府の前を通過する際に、エルギン法相も車中の人となった。首相の車両は、参謀本部へ10分遅れて、到着した。

■ アルンチの暗殺計画

四者会談の実現に際して、ギュル大統領は、火曜日(1月5日)に大統領府で立法、行政、司法の担当大臣が一堂に会すために、重要な役割を担った。昨日(1月7日)の四者会談は、そこでの会合の継続であり、その総括となった。会談で話された「トルコ国軍(TSK)に関わる全ての案件」の中では、現在話題となっている事柄も取り上げられた。この中で、副首相ビュレント・アルンチに向けられた暗殺計画と、計画が明らかとなった後に、特別軍の動員地域本部で開始された捜査、(この捜査を認めた)カーディル・カヤン判事が軍関係車両に追跡を受けたとする件についても議論が交わされた。この件について、TSKと法務省と県警に関わる相互の疑問がぶつけられ、意見交換がなされた。

■ 慎重かつ密接な対応

四者会談では、将来的に重要な合意にも至った。これにより、まず組織間の協調を確立し、何にも増して「組織間で互いに今以上に慎重に振舞うこと」が要求される。それぞれの組織は、互いに敵視せず、共通の問題を解決するための共同作業では、一層密接に務め、情報共有に努める。この目的の下、組織間の対話、連携が増される。この件で最も重要なのは、軍警察と警察組織の関係に関する問題である。このふたつの組織は、互いの関係性を今まで以上に進めるため、必要なあらゆる調整をおこなう。対テロ政策においてもふたつの組織の連携が鍵となる。少しでも摩擦があれば、上部機関が干渉するところとなる。

■ 足を引っ張る組織

この協調路線の中で、組織間や具体的な事柄において弱点となるのは何であるか、という点についても会談の中で議論された。これについて、足を引っ張る組織があるか否か、ということが検討された。この問題の再発防止に必要なことが話し合われた。首相が内相と法相と共にこの会談を実施したのは、TSKに宛てた「(TSKは)単独組織ではなく、政府もTSKと関わっている」というメッセージと解釈された。この会談によって、組織間の対立の光景は払拭された。メディア経由ではなく、直接対話によって問題解決が成されることを再び証明する形になった。

■栄誉記帳書への署名

参謀本部でのレジェプ・タイイプ・エルドアン首相とイルケル・バシュブー参謀総長の会談は2時間40分に亘った。国軍のインターネットサイトでは、エルドアンとバシュブーは隣合い、軍の栄誉記帳書に署名を行う際に撮影された写真を掲載している。参謀本部の指令室において実現した、この会談は12時50分に終了した。会談後、参謀本部で行われた声明は以下の通り;「週に一度の定例会議を、本日は参謀本部において実施しました。この会談には法相、内相も参加されました。会談では、国内の安全保障に関する議題を皮切りに、他の案件ついても検討が行われました。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:18225 )