■エチオピア、エジプトからの投資を大歓迎
【アディスアベバ:シャリーフ・ガーバッラー】
2009年12月31日付アル・アハラーム紙(エジプト) HP1面
エチオピア政府は、エジプトのアフマド・ナズィーフ首相と5人の大臣、および70人の実業家と銀行家から成る使節団を迎えた。
エチオピア政府はエジプトによる対エチオピア投資と、両国の貿易支援への要望を明らかにし、メレス・ゼナウィ首相はエジプト使節団の訪問を重要な出来事と位置付けた。また、ナイルの水資源が両国民の対立の道具として利用されるのではなく、相互協力の基礎へと転換されることの必要性を強調した。
ナズィーフ首相はエチオピアのギルマ・ウォルドギオルギス大統領に、メレス首相との会談結果とエジプト・エチオピアフォーラムで議論された内容を報告し、貿易・投資分野におけるエチオピアとの経済関係の発展に対するエジプトの意欲 を確認した。そして、今後はナイル流域諸国のインフラ、特にエネルギー関連施設に重点を置くと明言した。
またナズィーフ首相は、投資の保護協定のような従来の協定の改訂や、非二重課税や貿易活動における障害の撤廃などに関する新たな協定を通して、投資や貿易を後押ししていくことで合意したと述べた。関係閣僚が合意内容を実施するため、近く集まる予定。
さらにナズィーフ首相はエチオピア首相の発言について「大いに助けになる」と述べて、今後の調整を歓迎しつつ、エジプトの対エチオピア投資の必要性や、両国間貿易の支援の必要性を明言した。そして、「エチオピアでの投資と貿易のチャンスはとても大きい。エジプトの実業家はそこから利益を得るべきだ」と述べた。
加えてナズィーフ首相は昨日、青ナイルの水源に位置するバハル・ダール地区に、2000万ドルを投じて建設される水道管工場の礎石を置いた。
(後略)
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( 翻訳者:久田理恵 )
( 記事ID:18246 )