2010年欧州文化首都であるイスタンブルは、歴史の隠れた史跡に陽の目が当たるようにする。この枠組みにおいて、オスマン朝のスルタン、ムスタファ3世とセリム3世の霊廟も修復され、これらの霊廟は85年ぶりに一般公開される。
開会式でイスタンブル県副知事ムスタファ・アルトゥンタシュ氏は、イスタンブルは文化都市として多くの文明(文化遺産)に活気を与えてきたと述べた。同氏は霊廟の修復に60万リラ(約3738万円)が費やされたと語った。またイスタンブルを、絵画を鑑賞するかのごとく眺めており、公開された霊廟も1700年代を蘇らせてくれたと説明した。
アフメト・エムレ・ビルギリ教授は、スルタンの霊廟は歴史的な価値からしても大きな遺産であると述べ、芸術的かつ建築学的にも次世代に継承していくことを目標にしていることを明らかにした。ビルギリ教授は先人達の遺産を守るという観点からも、建物の重要性を強調し、霊廟内に見られる破損した部分や修復に使われた材料もまたぴったり同じであると述べた。教授はハンガリー視察で発見したオスマン時代のモスク及び霊廟もイスタンブル欧州首都事業の一環として修復していくと述べ、2010年はイスタンブルのみならずヨーロッパ各国に存在するオスマン朝の史跡も文化遺産となると述べた。
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( 翻訳者:高岡望結 )
( 記事ID:18250 )