イスラエルから、「わび状」―危機回避へ
2010年01月13日付 Radikal 紙

イスラエルのダニィ・アヤロン外務副大臣から、二通目の謝罪文書が届いた。トルコ外務省は、この書簡が謝罪の意味をもつものである、と発表した。

イスラエル政府は、トルコに対し公式に謝罪した。イスラエル首相府と外務省によって作成された書簡は、トルコの在テルアヴィヴ大使オウズ・チェリキコルを通じてアンカラに伝えられた。トルコ外務省は、イスラエルからの待望の謝罪が、「外務副大臣ダニィ・アヤロンの、オウズ・チェキリコル大使への謝罪の書簡」としてトルコ側に伝えれたと発表した。

外務省は、書簡では次の点が強調されていると発表した。「貴殿に対し、またトルコ国民に対し敬意を表す。諸案件に関し異なる意見はあるものの、これらは、願わくば、政府間のオープンで双方向の、そして互いに敬意をもった外交的な対話によって交渉され、解決されていくべきものである。あなたを侮辱する意図はまったくなかった。事態の発端と、ことの受け取られ方に対し、お詫び申しあげる。どうか、これらの点を我々が大いなる敬意をもつトルコ国民に伝えてもらいたい。」

イスラエル政府は謝罪状ののち声明を発表し、イスラエルのネタニヤフ首相が「これで解決となることを望む」と述べたと伝えた。

イスラエル各紙は、シモン・ペレス・イスラエル大統領が、トルコ大使に対して謝るように求めた、と報じた。イスラエル各紙が報じていた、それ以前の報道では、イスラエルは二度目の謝罪をトルコに送らないだろうとみられていた。

ダニィ・アヤロン外務副大臣は、昨晩深夜に行った会見で、一般的な表現ながら、「私の意図は、大使個人を侮辱することではなかった」と述べていた。アヤロン副大臣は、「(私の)抗議は、トルコの反イスラエル的行動に向けられたもの」であり、今後は、外交官に対する抗議をより外交的な手法で行うと述べていた。

アヤロン副外相のこの発表は、イスラエルのネタニヤフ首相の支持もうけていた。ネタニヤフ首相は、アヤロン副外相の「謝罪」をきいて安心した、と述べる一方で、副外相のトルコに対する抗議は正当なものであるという表現を用い、「しかしそれは、外交的な手段で伝えられるべきだった」としていた。

イスラエルのリーベルマン外務大臣は、ギリシャ側キプロスへの公式訪問の際に、「トルコとは何年にもわたって良好な関係にあり、イスラエルがトルコと対立することは望んでいない、しかし、これにはトルコもイスラエルに対し敬意を示す必要がある」と述べていた。リーベルマン外相は、「我々はトルコに敬意を示している。相応の対応を求める」という表現を用いた。

ギュル大統領は、トルコの在テルアヴィヴ・オウズ・チェリキコル大使に対するイスラエルの態度に関係し、「イスラエルの責任ある立場の人々と、我々トルコ外務省の行う発表の枠組みで、この問題が解決されることを望んでいる。今日の夕方までには彼らがなんらかの行動をとるだろう。なにもしなければ、(トルコのイスラエル大使は)明日、トルコにもどって説明をする。朝一番機でトルコに戻ることになっている。(彼と)対応を検討する。」とのべ、(大使召還を)示唆していた。

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( 翻訳者:三村麻衣 )
( 記事ID:18254 )