イスラエル防衛相「在イスラエル・トルコ大使への扱いは不当だった」
2010年01月17日付 Zaman 紙


イスラエルのエフード・バラク防衛相が、トルコの在イスラエル大使に対して行われた行為が誤ったものであったことを述べた。

トルコのヴェジディ・ギョニュル国防大臣の召致で、今日17日にアンカラに着いたイスラエル防衛相エフード・バラク氏が国防省を訪れた。

ヴェジディ・ギョニュル国防大臣はバラク大臣を公的な式典で迎えた。バラク大臣は閲兵式で号令をかけ、「軍のみなさん、こんにちは」と声をかけた 。バラク大臣とギョニュル大臣は国防省にある専用の帳簿へ署名をした。両大臣はそこで握手をし、報道陣に向かってポーズをきめた。ギョニュル大臣とイスラエルの同じ省の大臣であるバラク氏は、報道人がいない場所で催された二者会談の後、共同で記者会見を行った。イスラエルで起こった「ソファー危機」の影響で、バラク氏が行ったアンカラへの訪問を、イスラエルとトルコの多数の報道機関が追っている。

■「私は(トルコの大使への振る舞いは)間違いだったと思います」

イスラエル防衛相エフード・バラク氏は、トルコのテルアヴィヴの大使であるオウズ・チェリキコル氏に対する「不当な」対応に関し、「副外相は謝罪を述べたはずです。私は(大使への扱いが)間違ったものだったと思います」と話した。

バラク防衛相はアンカラでの訪問の際に、ヴェジディ・ギョニュル国防大臣と面会した。ギョニュル大臣はバラク氏を軍による式で迎えた後、1時間程、二人だけで会談を行った。

会談の後には合同記者会見が行われた。説明の後、両大臣は記者たちの質問に答えた。

バラク大臣は、ある新聞記者が行った、「大臣の訪問の前に「ソファー危機」が起こりました。(事件の)後もイスラエル外務副大臣アヤロン氏の釈明が続きましたが、それは『大使す国外追放する』という内容でした。大臣(自身)のご意見はいかがですか?」という質問に対し、「外務副大臣は謝罪を行ったと思います。私は(あの振る舞いは)間違いだったと思います」と答えた。同大臣は、「今日、(あの出来事の当事者である)大使にもお会いしました。外交関係は、常に外交規則に基づいて進められなければなりません。私たちも国家間の外交規則に依拠しています。私たちは外交上の行動を、この規範の中で行っているのです」と話した。

ギョニュル国防大臣はというと、イスラエル側の記者からの「最近の状況をみて、イスラエルは今もなお(トルコにとっての)同盟国となり得るのでしょうか?」という質問に対し、「私たちは同じ地域に暮らしています。(この関係を)『近所の仲』と表したことがあります。国境を接していなくとも、私たちは同じ利害をもっています。同じ利害がある限り、共に行動します。私たちの共通の利害がある間はあらゆる分野で、協力関係を結ぶことを望んでいます」と返答した。

■リーベルマン外相:大使が侮辱されたことは誤り

イスラエルとトルコの間で起こった、外交上の緊張状況の背後にいる人物と伝えられるイスラエルのアヴィグドール・リーベルマン外務大臣が、この事件に関し初めて口を開いた。リーベルマン大臣は、「元をたどって見れば、イスラエルは抗議のやり方を間違えた」と述べた。

リーベルマン外相はエルサレムで、ノルウェーのヨーナス・ガール・ストーレ外務大臣と面会を行った後、説明を行い、トルコのオウズ・チェリキコル大使を公衆の前で侮辱したことが誤った行為であったことを認めた。また同大臣は、「以前のような、良い関係を続けられるよう望みます」と付け加えた。

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:18281 )