アフマド・ガリーブ氏「わが国の核計画の推進に関して、日本の支援は期待できない」
2010年01月13日付 Mardomsalari 紙
ある核の専門家は、「日本は核の分野で多くの進歩を勝ち取ってきたが、イラン核問題の解決に全く動こうとしてこなかった。そのようであるから、我々の核計画の正常化へ向けた日本の支援に期待すべきではない」と語った。
アフマド・ガリーブ氏はイラン労働通信との会見において、イランと日本が核分野で協力できる可能性があるとイラン原子力庁長官が発言したことに否定的な見解を示した上で、以下のように述べた。「日本政府は戦略的観点から見て、アメリカ政府の協力国・同調国である。同国が5+1グループの枠組みの中で、イラン核問題の解決に向けて動くことはまずないであろう」。
同氏はまた、「日本は何年も前に、イラン淡水化プロジェクトを完了させる義務があったにもかかわらず、西洋諸国からの圧力のために、まったく実行されていない」と付け加えた。
この専門家は、「現在、イラン核問題には複雑な状況が立ちこめている。テヘラン原子炉の燃料供給に関わる政治上の行き詰まりが解決されれば、わが国の核問題に日本が関与するような決定がなされる可能性はある」と述べた。
同氏はさらに、「我が国の核問題正常化に向けて日本がわれわれの味方になってくれるといっても、それはフランスやドイツがこれまで示してきた協力と同程度のものとなるだろう」と続けた。
ガリーブ氏はまた、日本がブーシェフル原子力発電所〔の完成〕に参入し、ロシアを同プロジェクトから追い出すようなことは、法律上あり得ず、〔商取引上の〕慣行からみても実現することはないだろうと指摘する。
同氏はその上で、「新しく建設される〔原子力〕発電所の燃料に関して何らかの決定がなされた場合、イランが日本の専門家の力を借りることはあり得る」と強調した。
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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:18285 )