コプト襲撃事件の犯人を早期に裁判へ、扇動を疑われた議員は容疑者との関係を否定
2010年01月15日付 Al-Ahram 紙

■ ナグウ・ハンマーディー事件の被告を早期に裁判へ

2010年01月15日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ケナ:アブドゥルガワード・アリー、ウサーマ・アル=ハワーリー】

 醜悪なナグウ・ハンマーディー事件の収拾を強く求める政府内や民間の声が高まるなか、ケナ県検察総局は3人の容疑者を早急な裁判にかけるべく、調書と起訴状の準備を開始した。

 検察は容疑者たち、特に三番目の容疑者の自白と調書、目撃証言に基づく証拠書類の作成 を実質的に終え、昨日には検死の最終報告書を受け取った。検死報告書によれば、7人の犠牲者は34発の銃弾を体に受け、肺部・腎臓部・心臓部を破壊されたことで命を落としたという。また、犠牲者の遺体から摘出された銃弾と、カンムーニー容疑者から押収された武器が一致していることが確認された。

 ナグウ・ハンマーディーのキュロス司教は、「虚偽の噂を広めることで祖国の団結に打撃を与えようとした誤った思想をもつ者達」を非難し、キリスト教徒とムスリムは、数世紀来慣れ親しんだ融和のうちに暮らしていると強調した。

 本紙は人民議会のアブドゥッラヒーム・アル=グール議員と会見し、カンムーニー第一容疑者と一緒に写っている五枚の写真について説明を求めた。議員は彼とはいかなる関係もないと否定し、さらに議員自身がナグウ・ハンマーディー司教座の前でキリスト教徒を殺害した犯罪の扇動者であるとの噂を否定した。

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:18292 )