クーデター政府の首相に?ヒサルジュクルオールTOBB会長が抗議の記者会見
2010年01月23日付 Radikal 紙

タラフ誌で報じられた「バルヨズ行動計画」において、クーデター政府の首相になる予定であったとされたトルコ会議所・商品取引所連合(TOBB)会長のリファト・ヒサルジュクルオール氏は、この疑惑報道に対して怒りをあらわにした。ヒサルジュクルオール氏は、これまでは政府よりの人物だといわれ、今度はクーデター計画に関する疑惑報道にさらされているとし、「この汚い計画に、私の名を加えられたことに、驚愕している。神よ、皆に正気を与えたまえ」と述べた。

TOBB会長のリファト・ヒサルジュクルオール氏は、クーデターにより彼が首相の座に就くとの疑惑報道に対し、記者会見を行い、見解を述べた。ヒサルジュクルオール氏は、タラフ誌について、検察庁に告訴したと述べ、「「謝罪記事」にせよ、告訴にせよ、この件に関し、私は全ての法的権利を最後まで行使する。なぜなら、この汚泥(バルヨズ計画)を私にまとわりつかせることはならないからだ」と話した。

ヒサルジュクルオール氏は、1960年のクーデター、1971年の「書簡によるクーデター」)、そして1980年の軍事クーデターと2月28日キャンペーンにより、自分は深刻な被害を被った一人であるとし、「反民主主義のいかなる運動に、その中にも、前にも、間にも、加えて噂にさえも加わらなかった。私の人生を通して、ありがたいことに、圧制者の側にも、また、圧制者から慈悲を求める側にもいたことがない。私はただ、正義の傍にいた」と述べた。

■「バルヨズ計画」は報道で知った

「神よ、皆に正気を与えたまえ」と述べたヒサルジュクルオール氏は、「バルヨズ行動計画」については報道で初めて知ったことを明らかにした。ヒサルジュクルオール氏は、「クーデター計画を準備したといわれる人々のことも私は知らない。それにも関わらず、反民主主義の計画に名を加えられた事に対して抗議する 。私はただ、この疑惑にもとづく、リンチの宣託の報道に対し抗議する。泥水(の中)で魚を捕まえようとしている人々の罠にひかった人々に対し、そして新聞記者たちが、これを調べもしないで報道したことに対し抗議する。必要な法的処置も開始した 」と話した。

ヒサルジュクルオール氏は、バルヨズ行動計画でクーデターの後につくられる政府が、EU(加盟)プロセスに反対し、私立大学を閉鎖し、企業の民営化をとめ、そして外資導入もストップするとの疑惑が報道されていることを指摘し、「この疑惑報道の最も奇妙な面がこれだ。私は現在、欧州商工会議所の、最も多くの票を得た第一副会長だ。その私がどの政府の首相になるというのだ)?あの疑惑報道では、私がEUに反対するある政府の首相になる、というのだ。」と述べた。ヒサルジュクルオール氏は、クーデター計画が造られたとされる2003年に、TOBB(トルコ会議所・商品取引所連合)経済技術大学を設立したこと、そして今、この大学の理事会 会長であるとし、また、首相と大統領と共に世界を回り、外資をトルコに誘致しようとしていると述べた。

「この汚い計画に、私の名を加えられたことに、驚愕している。」と述べたヒサルジュクルオール氏は、2001年6月16日以来TOBBの会長であることを、改めて強調した。この期間、権力の座に就いた政府と、同じ基本方針にもとづき行動してきたことを明らかにした。

「国家の問題の解決の場が、ただ民主的な各種の場であることを信じていた。そもそも昨日まで、私は政府よりの人間だといわれていた。それが今は、クーデターに関する疑惑報道にさらされ始めた。私は、クーデターを、国への裏切りだと思っている。裏切りを指導する人々の傍にもいるわけがない、いることはできない。はっきりいうが、この汚泥を私にぬることはできない。クーデターを計画することが不埒で不正義なことであるのと同様、名誉棄損もまた、同じくらいに不埒で不正義な行為である。」

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( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:18324 )