パレスチナ人犠牲者の臓器窃盗でハマース政権がイスラエルを告訴の構え
2010年01月28日付 al-Hayat 紙

■ パレスチナの解任された政府、殉教者の臓器窃盗容疑でイスラエルを訴えるべく証拠と目撃証言を収集

2010年01月28日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面

【ガザ:本紙】

 ガザ地区の解任された[ハマース主導の]パレスチナ政府は、イスラエルがパレスチナ人殉教者の遺体の臓器を窃盗したという嫌疑について世界数ヶ国で訴訟を行う意向を表明した。解任されたパレスチナ政府のムハンマド・ファラジュ・アル=グール司法相は「訴訟のために、占領当局に遺体の臓器を窃盗されたパレスチナ人殉教者の遺族から情報収集している」と述べた。

 グール司法相は昨日(27日)の記者会見の場で「我々は、占領当局が殉教者の遺体を窃盗したことを確認する情報・文書を収集する準備を開始した。これは、各国の法廷に対してイスラエル政府を告訴するにあたって利用すべく、あらゆる側面で法的に整備された文書を作成するためである」と述べた。また「我々はパレスチナの各紙において、この件に関する何らかの情報を持っている国民は、この訴訟を有利に運ぶ情報を提供するためにガザ市の法務省庁舎に出向いてほしいと呼びかけた」と明らかにした。

 ガザ地区に住むタルズィー家は最近、パレスチナの第一次インティファーダ中の1988年にイスラエル軍によって息子のハディルを殺され、その遺体の臓器をイスラエル占領当局に盗まれたとして同当局を訴えている。また、スウェーデンの新聞が数ヶ月前に掲載した記事の中であるスウェーデン人記者は、イスラエルがパレスチナ人殉教者の遺体の臓器を盗んだことを明らかにし、この窃盗には証拠が存在すると述べている。

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:18366 )