世界中で2億9千万戸の家庭に配信されているニュースチャンネル・Euronewsは、放送言語としてトルコ語を加えることになった。
この話はトルコ・テレビ・ラジオ協会(TRT)はEuronewsの17%の株を獲得して提携を始めたことからはじまり、今後は、トルコ人新聞記者が作成したニュースが世界151ヶ国で放送されることになる。TRT代表取締役イブラヒム・シャーヒン氏はドルマバフチェ宮殿で行われた提携式典で、Euronewsで放送されるトルコに関するニュースの数が増え、且つ中立的な立場で提供されることを願っていると述べた。
式典には、イブラヒム・シャーヒン氏の他に、Euronews会長フィリップ・カイラ氏や各関係者が参加した。TRT代表取締役シャー
ヒン氏はEuronewsと行う提携とTRTのこの提携における目的について話し、自身の協会がEuronewsのような組織と提携をすることで、協会の経験が深まると同時にEuronews組織の中でトルコ人新聞記者が雇われることになると述べた。シャーヒン氏は、この提携によって17人のトルコ人新聞記者が雇用され、必要な教育を受けた後組織の中で働くことになると言い、「このトルコ人新聞記者は、もともとヨーロッパで働いている人の中から選ばれました。人選は、Euronews経営陣が自身で行いたいと言いました。我々も、自分達が選びたいと主張しました。我々の言うことをわかってくれました。1月初めから、新聞記者らは働き始めました。Euronewsとの提携が長く続くことを願っています」と話した。
シャーヒン氏は、トルコがテレビ業界に関して豊かな国であること、全国放送・地域放送・地方放送全て合わせて200以上のテレビ局が放送を行っていることを述べ、Euronewsのニュースがトルコ文化を紹介する、観光に与える影響という意味で大きなプラス要素になることを強調した。
シャーヒン氏の話の中で最も注目された部分は、Euronewsで働くトルコ人新聞記者がどんな仕事をするのかを語ったところであった。シャーヒン氏は、Euronewsに送り込まれたトルコ人新聞記者が重要な任務を果たすとし、「多くの視聴者がいるチャンネル(Euronews)には、とてもユニークな特徴もあります。9ヶ国語で放送されており、2万9千戸の家庭に配信されています。これはとても大きな可能性を秘めています。この特徴をもつEuronewsの中でトルコに関するニュースの数が増え、これらが中立的な立場で視聴者に共有されることが、私達の願いです。
でなければ、私達は内容に関してあまり多くのことを言う状況ではありません。フランスでは労働組合がこの意味でかなり力を持っているということを知っています。そもそも経営陣もあまり干渉することはできません。しかし、このような状況のなかでニュースの作成にあたって、我々が選出し送った新聞記者が、特に編集の面で努力をし、間違ったことがあれば干渉して、正しい形で放映されるよう努めるものと願っています」と話した。
シャーヒン氏は、Euronewsは今のところTRT2で朝6:00~7:00の間に放送される予定だと説明し、この時間枠は拡大される予定で、それによってEuronewsの報道での蓄積が、TRTにとってプラスの価値を与えることになると付け加えた。
会合では、Euronews会長のフィリップ・カイラ氏もEuronewsがTRTと行うことになった提携について見解を述べ、提携のおかげでEuronews放送がより広い範囲へ届けられると明言した。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:18373 )