米空軍のパキスタン北西部爆撃でアブー・ニダール派メンバーが死亡
2010年01月16日付 Al-Nahar 紙
■ FBI:「1986年に航空機乗っ取り」「おそらくレバノン国籍を所持していた」
■ 「アブー・ニダール・グループ」のパレスチナ人ジャマール・アブドゥッラヒーム、北ワジリスタン地区での米軍の空爆により死亡
2010年01月16日付アル=ナハール紙(レバノン)HPアラブ国際面
【AFP、ロイター、AP、MENA】
「パキスタンのターリバーン」運動(TTP)指導者ハキームッラー・マフスードは録音声明の中で、自らが死亡したという報道を否定した。しかし声明では、木曜日に米軍無人機が行った空爆については明確に言及されてはいなかった。その米軍の攻撃はマフスード氏を狙ったものと見られ、過激派勢力12人が死亡している。米軍はアフガニスタンとの国境沿いに位置する北西部のワジリスタン地区での2回の爆撃で過激派勢力11人が死亡した。
治安当局関係者によると最初の攻撃は、パキスタン北西部の北ワジリスタン地区最大の都市ミランシャーから約30kmの地点にあるザニニ村を標的とするものだった。
治安当局幹部は、「情報によると米軍機が反乱勢力の立て籠もる建物にミサイル4発を発射し、そのうち少なくとも5人が死亡した」と述べた。また2回目の攻撃では隣のビシ村の拠点が標的とされ、「反乱勢力と見られる6人が死亡した」という。情報機関の幹部2人とこの地域の行政担当官がこの結果について確認している。
北ワジリスタンはアル=カーイダとターリバーン運動の過激派勢力の潜伏地域として知られている。米国は隣国アフガニスタンで中央情報局(CIA)の工作員7人とヨルダン人将校1人が自爆攻撃で殺害されたことを受けて、2009年12月30日から無人機による攻撃を強めていた。昨日の爆撃はこの2週間足らずで9回目である。
■ ジャマール・アブドゥッラヒーム
米中央情報局(CIA)による一連の攻撃の一つの成果として、パキスタン政府高官らは、米連邦捜査局(FBI)の重要指名手配者で1986年の航空機ハイジャック事件の容疑者とされるジャマール・アブドゥッラヒームが今月1月9日の攻撃で死亡したと語った。
アブドゥッラヒームは1986年9月9日カラチに着陸したパンアメリカン航空機ハイジャックとアメリカ人2人を含む乗客20人の殺害に関与したとして指名手配されているとFBIのウェブサイトは明らかにしている。また同サイトによると、アブドゥッラヒームはパレスチナ人であり、おそらくレバノン国籍を保持し「アブー・ニダール」グループのメンバーであった。FBIはアブドゥッラヒームの逮捕に対して500万ドルの懸賞金をかけていた。
(後略)
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( 翻訳者:南・西アジア地域言語論(アラビア語メディア翻訳) )
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