エルドアン首相、Euroニュースでイスラエルとサルコジ大統領を厳しく批判
2010年01月31日付 Radikal 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相がトルコ語放送を始めたばかりのEuroニュースに出演した。エルドアン首相はそこで、イスラエルとフランスのサルコジ大統領を批判する発言を行った。

エルドアン首相は、「イスラエル-トルコ間の将来をどのようにお考えですか、また現時点で、トルコがイスラエルとアラブ諸国、そしてイスラエル‐シリア間における仲介者役を担うことが可能であるとお思いになられますか?」という質問に対し、「トルコのような友好国を失うことは、おそらくイスラエルにとって、彼らが考えなくてはならない今後の問題となるでしょう」と答えた。

■名前を出す必要があるのか

エルドアン首相は、「トルコの大使に対して行われた無礼な振る舞いは、国際外交において行われるべきものではありませんでした。私たちはイスラエルとシリアの関係において出来る限りのことをしました」と述べ、以下のように続けた。「今、ビンヤミン・ナタニヤフ首相が、わざわざ『私はエルドアンを信用していません。サルコジを信頼しています』といったりしていますが、このような場合、名前を出す必要がどこにあるのでしょうか?全くもって、このことも外交上の乖離と言えるでしょう。なぜなら、あなたが私のことを信用していないと述べるならば、私もどうしてあなたを信頼することができましょうか。現在、イスラエルと私たちの間には大変重要な同盟関係があります。信頼の無いところにこれらの同盟の継続は可能でしょうか。イスラエルが国際社会の一国でありたい思うなら、近隣諸国との関係に今一度注意を払う必要があると私は思っています。」

「イスラエルの外務大臣は二国間の問題において緊張が高まったことをもって、反セム主義と批判しました。あなた方は過去を振り返ったとき、トルコの態度をどのように評価しますか?『この問題を外交的に扱えただろかか』とは考えましたか?」という質問に対し、エルドアン首相は「私は真実を話していますし、これからも真実を話し続けます」と返答した。

エルドアン首相は、「トルコは何百年という歴史を持った国家です。このような国家との話合い方、立ち振る舞いには注意をしなければいけません。立ち上がって無防備な人々をむげに殺し、リン酸の爆弾をおとし、インフラも建物もすべては壊し、あたかも目に見えない牢獄の中に人々を閉じ込めているなら、私たちはこれらを国際人権保護書に照らし認めることはできませんし、これらのことをただ傍観者として眺めていることはできません」と話した。

■サルコジ大統領は信じ難いことを口にしている

エルドアン首相は、「欧州連合(EU)内の一部の国々は、残念なことに不誠実な態度を取っています。問題はここにあるのです。私はどうしてこのことをお話しているか(説明しましょう)。EUは合意文書に含まれていない問題でトルコを困難な立場に追いやろうとしています。これは非常に誤ったことです。私たちは次のことを知らなければいけません、私たちは指導者として一時的にその職にあるに過ぎませんが、人々はそこに残るのです。一人の指導者がある国へ否定的な評価を行えば、国民はその指導者の評価によって、その国への見方を変えてしまうのです」と述べた。

「サルコジ大統領のことをおっしゃっているのですか?」という問いに対し、エルドアン首相は、「サルコジ氏は信じ難いこと、認め難いことを口にしています。何をしようと好きにしたらよいでしょう、どのような妨害をされようとも、私たちは自分たちの成すべきことを続けます。忍耐をもって続けるつもりです。しかし、これにも無論のこと終わりがあります。EU内全ての国家が、『私たちはトルコを加盟させない』と言うまで…。彼らはこう述べなければならないでしょう」と答えを返した。

「ヨーロッパ諸国内の一部の国々の指導者たちが行う(トルコへの)否定的な対応の原因として、宗教的また文化的な相違が理由となっているとお思いになられますか?」という質問に対し、エルドアン首相は、「EUはキリスト教クラブになってはいけません。EUは、例えばイスラームフォビア運動に加わってはいけません。そのような行いをする国があるとすれば、警告、注意されるべきでしょう。例えば、私はトルコ共和国の首相として、心底、反セム主義を憎み、そのような主義を人間の罪と述べた指導者です。しかし、私はイスラムフォビア問題に関しても敏感になっています。なぜなら私は一人のムスリムであり、如何なるときにも反イスラーム運動を認めることができないからです。私はこのことを無論、一人のムスリムとして最後まで戦うつもりです。どのような場合であれ、テロとイスラームは同列に並べられてはなりません。誰であれ、このような無礼な振る舞いをすることを、私はいちムスリムとして、トルコ共和国の首相として、『イエス』と認めることができません」と話した。

■首相、アドナン・ポラト会長と面会

タイイプ・エルドアン首相は、Euroニュース放送後、ガラタサライ・スポーツクラブの会長アドナン・ポラト氏と、欧州評議会議員会議(AKPM)の代表に選ばれた、アンタリヤ選出の公正発展党議員メヴリュト・チャヴシュオール氏と面会した。

ドルマバフチェにある首相府のオフィスを訪ねたアドナン・ポラト会長とエルドアン首相の会談は約30分間続いた。会談では、工事が続けられているセイランテペのガラタサライ・スタジアムの話題が出たことが伝えられた。

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:18378 )