共和人民党のクルチダルオールの左派批判、その真意は?
2010年02月01日付 Milliyet 紙

共和人民党議員クルチダルオール氏の「左派は国民から離れた」とういう発言に対して「労働と資本との関係が継続しているかぎり左派はなくならない」という考えでコメントがおこなわれた。

共和人民党議員で、同党会派代表代理のケマル・クルチダルオール氏の「トルコでは左派の問題がある。左派は国民と労働組合から離れた。トルコで共和人民党以外左派は無くなった」という発言は、「批判はそのサロンにいた68年の(学生の反乱)世代に向けられた」と解釈された。同氏は、一昨日の中東工科大学卒業者協会において同校出身者からの質問に対して要約すると次のように答えた。

「トルコには左派問題がある。左派は国民と労働組合から離れた。トルコで共和人民党以外左派は無くなった。左派はなく、右派が強力だ、だから右派に人が流れているのだ。なぜなら、票を得るとき、誰から票を得るだろうか?左派は街頭にはいないのだ。住んでいる暖かな家で新聞を読んでいるのだ。アンカラでは社会的な断層がある。『アンカラの向こう側に行こう』と述べただろうか?アルトゥンダーにある家庭に客人になっただろうか、彼らを客人としてもてなしただろうか?彼らはそうしているが、我々はもてなさなかった。快適さに慣れ、長期休暇で遊びに行っている。」

■党首となる意図はない

同氏は昨日(先月31日)も、「共和人民党の党首に立候補するのか?」という質問に、「そのような考えも、その努力もしていない。しかしデニズ氏はトルコ(の変革)にとってチャンスであり、この機会になんとしてでも党首になる必要がある」と答えた。

自身の発言が共和人民党へ直接批判する形で受け取られたとされたことに対し同氏は、次のように述べた。

「『市民社会とは何であるか、そのため成すべきことは何であるか』という話題であった。私の批判は党員にではなくその場に居合わせた人々に対してのものだ。全ての人に責任がある、『責任を共和人民党に押し付け、そうして責任逃れをしよう』というのではだめだ。こうした考えで発言した。そこでは党への批判はない。」

共和人民党党員のうちの何名かが同氏の発言をミッリエト紙に次のように説明した。

・ハック・スハ・オケイ(共和人民党代表代理、アンカラ選出国会議員)

クルチダルオール氏は、68年世代の人の集中的な問いに対して返答をこの形でおこなった。この発言は、かつて左派政治の名の下で発言をおこない、今日距離を置いて新聞を読んでパイプを吹かし、ただ批判を行っている人々に向けられた。同氏は組織活動を最もよく知る国会議員のうちの一人である。熱心に政治活動の中に身を置いてきた。誤解される恐れがある。

・ムスタファ・オズユレキ(共和人民党広報担当者)

私たちの活動が顕在化するにつれ、メディアで扱われる規模で国民も共和人民党が政権獲得に向け歩み始めたと気づくだろう。アンカラの東方でも活動を行っているのをクルチダルオール氏はよく知っている、いわれているような意図があるとは思わない。左派に関する発言は自身の個人的な見解である。「左派は国民と労働組合から離れた」という言葉が意図したのは次のことだ;「市民社会組織、労働組合は活動していない、全責任を共和人民党のみに帰してますね。」

・ジェヴデット・セルヴィ(共和人民党副党首、労働組合出身)

この世界が存続し労働と資本との関係が継続しているかぎり左派はなくならない。しかし、左派の停滞はトルコで民主主義を押し進めない状態とした。この理由は表面的な評価では表れない。帝国主義の国は左派を認めなかった。票を得るために右に寄るのではなく、国民の救済と正義は左派によってのみ手にできることを説明すべきだ。我々も救済が共和人民党と左派がなし得ることを示す必要がある。

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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:18387 )