カイロ大学でニカーブ禁止に抗議する女子学生のデモ
2009年12月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ カイロ大学、ニカーブ着用者の受験資格剥奪を決定
■ 学長:「ニカーブは時代遅れ。人々はあなたたちのことを笑っている」
■ ニカーブ着用者たちがカイロ大学でデモ、ムフティーとアズハル総長を告訴へ

2009年12月09日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【カイロ:フサーム・アブーターリブ】

昨日、カイロ大学で大規模なデモが組織され、ムスリム同胞団の女子学生やニカーブ[目以外をすっぽりと覆うタイプのベール]着用者たちがアピールを行なった。デモは大学構内を巡り、ニカーブを着用して試験会場へ入ることを禁じた大学当局の決定に抗議した。

女子学生たちは、政府が彼女たちに仕掛けた“戦争”のために迫害され、重大な不正を受けているとの感情を表明した。担当機関はニカーブ着用者に学生寮への入居を認めず、さらにエスカレートして、ニカーブを取らない限り彼女たちに中間・期末試験の受験を認めないとの決定を出したのだ。

昨日行なわれた行進は、ニカーブ着用者たちの拠点となっているダール・ル=ウルーム(宗教諸学を学ぶ教養学部)前から出発した。大学構内への入口で立ち止まった彼女たちは、自分たちの権利への連帯と、当局の姿勢の硬化を止めることを要求するプラカードを掲げていた。プラカードには、「今日、彼らはニカーブに反対する、では明後日は?」「女性解放を求める者よ、ニカーブ着用者は女性ではないのか?」「自由は死にかけている、誰が自由を救うのか?」「ニカーブの次はヒジャーブ[顔を出すタイプのベール]禁止だ」「ちょっと、それは私の自由よ」「ウラマーたちよ、我々を見捨てるな」などと書かれていた。

数名の大学教授 はニカーブ着用を求めて大学構内を行進した学生に共感を示し、中には学長あてに嘆願書を提出して、試験開始前の一刻も早い解決を求めた教授もいる。

(後略)

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:梶田知子 )
( 記事ID:18389 )