トルコ画家作品で一番の高値は?―1位ドアンチャイ、2位オスマン・ハムディ・・
2010年02月06日付 Zaman 紙
トルコ絵画市場の規模は5千万ドルに達した。トルコで行われたオークションを参考に2005‐2009年を包括した調査によれば、トルコ絵画で最も高価な上位100作品のうち1位は、220万リラ(約1億2千8百万円)で落札されたブルハン・ドアンチャイの「青のシンフォニー」であった。これに、130万ドル(約1億1千6百万円)で落札されたオスマン・ハムディの「宿の中」と、110万ドル(約9千8百万円)で落札されたシェケル・アフメト・パシャの「ザクロとマルメロ」が続いた。
トルコでこの5年間で行われたオークションで売られた絵画作品についての調査によって、トルコ絵画市場での売却規模はどんどん拡大していることが明らかになった。ビルギ大学経済学部教員アイリン・セチキン氏とスイスのチューリッヒ工科大学景気調査機関のエルダル・アトゥルエケン氏が監修した2005‐2009年を包括する調査において、最も高価な上位100作品のトップは、220万リラ(約150万ドル=約1億2千8百万円)で落札されたブルハン・ドアンチャイの「青のシンフォニー」であった。2位は130万ドル(約1億1千6百万円)で落札されたオスマン・ハムディの「宿の中」、3位は110万ドル(約9千8百万円)で落札されたシェケル・アフメト・パシャの「ザクロとマルメロ」であった。
計1万3千作品と79のオークション分析を含む調査によれば、絵画投資の利益は、多くの場合他の投資方法を上回る。絵画は、他の耐久消費財と関連のある投資と考えられている。
調査によって、新しい家を買うことと絵画を購入することの関係を考えるときに、時という要素が重要になってくることがわかった。人は、家の購入に関係する一連の計画がある場合、絵画購入は先延ばしにする。家を買うという考えをやめて現実に戻ったとき、再び絵画市場に興味を持つ。経済において貯蓄傾向が高まったときは、海外に投資する人の数は減少する。なぜならば、人は未来にある種のリスクを見いだしたとき、貯蓄をする。これは一般的に経済危機の前か最中に見られる傾向だ。これらの状況では、贅沢をしなくなる。世界芸術作品の価格が高くなったときも、トルコ人投資家は絵画を買わなくなる。
調査によれば、2004年にオスマン・ハムディ・ベイの「カメ使い」が350万ドルで売却されたことは事の発端であった。2008年に世界で最も名のあるオークション場「Sotheby’s」でもまた、オスマン・ハムディの「あるイスタンブル貴婦人」が340万ポンドで売却された。これらの例は、世界におけるトルコ市場への関心を高め、絵画をひとつの投資手段としてポピュラーなものにした。
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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:18421 )