イスラエル外相のシリア威嚇発言に各方面からストップ
2010年02月06日付 Al-Ahram 紙

■エジプトがイスラエルに戦争を示唆する発言をやめるよう要求

2010年02月06日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カイロ:サーリー・ワファーイー】【ラーマッラー:ハーレド・アスマイー】【ダマスカス:諸通信社】  
                                                      
 イスラエルがアラブのいかなる国に対してであれ、戦争を仄めかす口調をエスカレートさせることをエジプトは受けつけないとして、アフマド・アブルゲイト外務相は、「中東地域での戦争勃発の可能性に関して[ イスラエルとシリアが交わしている]最近の熾烈な声明の応酬は不愉快なものであり、やめるべきだ」と述べた。

 また外務相は続けて、「そのような口調をエジプトが拒絶するのは原則論 からだけではなく、エジプトを始め地域や国際社会の諸勢力が中東における公正かつ包括的和平の実現に向けた希望を取り戻そうと働きかけている中、中東地域に重大な否定的影響と緊張をもたらすためである」と述べた。

 アブルゲイト外務相はイスラエル政府に対し、求められるだけの 分別を示し、軍事衝突を示唆する発言を取りやめ、関心と政治的エネルギーを平和と安定のための努力に向けるよう求めた。

 一方、イスラエルのイディオット・アハロノート紙によると、イスラエル政府は一昨日の夜、二国間関係がますます悪化することは望まないとする書簡を、外交手段を通じてシリア政府に送ったという。エフード・バラク国防相は、シリアとの和解 はイスラエルの戦略的目標であると強調し、シリアのバッシャール・アサド大統領に宛てた書簡で、互いに詰るのをやめ、交渉のテーブルに着くよう呼びかけることで、イスラエル・シリア政府間の詰りあいを始めた張本人であるアヴィグドール・リーベルマン・イスラエル外相を暗に批判した。

 この間にイスラエル政府は緊張緩和に向けた動きを始めた。ベンヤミン・ネタニヤフ首相はツィビ・ハウサー官房長官に対し、大臣を招集し、シリアに関するいかなる発言も慎ませるよう指示した。その後ネタニヤフ首相とリーベルマン外相は共同声明を発表し、イスラエル政府は和平に向け努力しているが、起りうるいかなる脅威に対しても厳しく対処し続けると述べた。

 イディオット・アハロノート紙は、リーベルマン外相がアサド大統領を威嚇する発言を行ったことを受けて、アメリカ政府が一昨日の晩、イスラエル政府に説明を求めたと報じていた 。

 一方ダマスカスでは、シリアのムハンマド・ナージー・ウトゥリー首相が、「シリアを脅かす者は喜ばしからぬ報復を受けることになるだろう」と述べ、シリアには力と報復と対決の源泉があり、祖国と民族のゆるぎない基盤に立って戦う国民がいると指摘した。

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( 翻訳者:秋山俊介 )
( 記事ID:18427 )