イランが宇宙ロケットの発射に成功
2010年02月04日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ペトレイアス司令官:「イランへの攻撃はナショナリズムを高め、アフマディーネジャード大統領の人気を上げるだろう」
■米政府、湾岸地域での大規模軍事演習を準備
■テヘラン、3度目となる宇宙ロケットの発射実験
2010年02月04日クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【テヘラン、ロンドン、タンパ(フロリダ):本紙、通信各社】
3日水曜日、イランのメディアはイランが人工衛星搭載ロケットの打ち上げ実験に成功したと伝えた。イランが核爆弾を製造しているのではないかと恐れる西洋諸国の懸念がさらに増す可能性がある。事情通によると、今回のロケットには長距離弾道ミサイルの技術が用いられており、弾頭の装着も可能であるという。
イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は、3つの人工衛星とそのほかの宇宙技術の公表セレモニーで、「イラン・イスラーム共和国は、近い将来、宇宙に飛行士を送ることを望んでいる」と発言した。また、イランの敵について言及しつつ、「グローバルな覇権システムを破壊できるのは、科学技術の分野である」と述べた。
イランの英語放送局であるプレスTVは、「イランは人工衛星を搭載した国産ロケット、カボシュガル3の打ち上げに成功した」と伝えた。ロケットからは電子データと地表の生映像が送信されるという。プレスTVは砂漠にある発射台からのミサイル打ち上げ映像を放送し、別のイランのメディアも発射実験だったと報じた。
最新の人工衛星や、衛星搭載ロケット「フェニックス」が公開されたテヘランの国際会議場おいて、アフマディーネジャード大統領は、「これはすごい進歩である。まもなく自国の飛行士を宇宙に送れるようになりたい」と述べた。国営テレビによって中継されたこの出来事は、1979年のイスラーム革命から31周年を記念した、10日間にわたる国家式典と時期を合わせて行われた。
こうしたイランの脅威に対して米政府高官らは、湾岸地域の中や周辺において、陸・海双方のミサイル防衛システムを米国は拡大してきたと語っている。
(後略)
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( 翻訳者:倉井彩 )
( 記事ID:18428 )