トルコ人ビジネスマンは、イスタンブル商工会議所(İTO)から得た紹介状によって、イタリアから5年間シェンゲン条約によるビザを取得できるようになる。会社の役員らも、この制度の恩恵を受ける。
イスタンブル商工会議所(İTO)とイタリアの在イスタンブル総領事館の間に締結された「ビザ簡易化協定」によって、ビジネスマンは、イスタンブル商工会議所からの紹介状によって5年間シェンゲン条約によるビザを取得できるようになる。
イスタンブル商工会議所運営委員会ムラト・ヤルチュンタシュ会長は、国際貿易をする上で一番の障害となっている問題の一つが、ビザの問題だったが、いよいよ、トルコ人ビジネスマンは、イスタンブル商工会議所から取得した紹介状を使って申請すれば、より簡単に5年間のビザを取得できるようになると、語った。
ヤルチュンタシュ会長は、トルコ人ビジネスマンが、イタリアから取得したビザでシェンゲン条約の全加盟国に行くことが可能だと述べ、この簡略化によって会社の経営者だけでなく地位の高い会社役員も恩恵を被ることができると、指摘した。そして、ヤルチュンタシュ会長は、紹介状を出す際、細心の注意を払うと述べ、次のように語った。
■「10万人分のビザを用意している」
「我々は、会社が、安定している会社か否か、そして国家や我々商工会議所に対して責任を果たしているか 否かに注意を払っている。小企業か大企業か、は我々にとって重要ではない」
イタリア側は、マッシモ・ルスティコ・イスタンブル総領事も、シェンゲン条約によるビザ申請を滞らせないために手続きを可能な限り迅速にしたいと思っている、と述べた。
ルスティコ館長は、2005年には、年間約8000人がビザを取得し、しかしそれらの手続きにおいて行なわれた変更によってこの数が昨年は 5万人に増えたとを述べ、「しかし、我々はこれを十分だと思っていない。私は10万人分のビザを用意している」と語った。
■トルコは「ビザ廃止」と言い、エジプト人はいやだと言う
トルコが、エジプトと2国間のビザの廃止のために努力を続けているが、カイロはこれに積極的でない、という。
エジプト側の報道によると、エルトゥルール・ギュナイ文化観光大臣が、トルコを訪問中のゾヘイル・ガラナー文化観光大臣 と一緒に行なった共同記者会見において、2国がビザの廃止の必要性が強調された。エジプトの報道によると、トルコ側が、2国間の移動の簡略化のためエジプト側に圧力をかけている、という。「Bikya Masr」 紙のインターネットサイトは、「エジプトは、アンカラが目的としている、ビザなしで移動可能な地域に対して、抵抗を続けている」とコメントした。
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( 翻訳者:大久保はるか )
( 記事ID:18490 )