【事件部】刑事警察の捜査官らは、人々の宗教的信仰心を標的にし、それを悪用して、莫大な金額をだまし取っていた詐欺師を特定し、逮捕することに成功した。
　
　治安維持軍刑事警察社会課の発表をもとに、マルドムサーラーリー紙が伝えたところによると、ホラーサーン・ラザヴィー州刑事警察長官のサーデギー大佐はこのように述べ、さらに次のように続けた。「しばらく前、捜査官らはある若い女性の訴えによって、'A・Gという名の人物の不審な行動について知った。その人物は占いや祈祷書きをしていると偽っては市民をだまし、詐欺をおこなっていたのだ」。

　事件解明に向け、警察は行動を起こした。数日間にわたってこの人物の動向を秘かに捜査し、監視したところ、以下のことを突き止めた。容疑者は特別な手法を用いて、人々の宗教的信仰心を悪用し、「祈祷書きをすることで人々の願いを神や聖人に届けることができる」、「人々が直面している問題を解決する」などと称して、詐欺を働いていたのだ。

　さらに調査すると、容疑者はプロの詐欺師であり、この分野で前科があることが判明した。

　捜査官らはその上で、入手した情報をもとに容疑者を電撃逮捕、家宅捜索により、特殊ナイフを2本、また占いの道具類やビデオカメラを発見・押収することに成功した。

　被害者の女性の訴えによると、容疑者の占い師は「あなたの困難を解決するためには、あなたの体に祈祷文を書かなければならない」などと述べ、〔服を脱がせてその様子を撮影した上で〕撮影した映像を流すと女性を脅迫、彼女をゆすろうとしたという。

　最終的に本件は解決し、占い師は司法命令に従い刑務所送りとなった。その他の被害者がいないかどうかの確認作業が続けられている。

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（ 翻訳者:渡部智士 ）
（ 記事ID:18493 )