米・露・仏、イランに新提案を提示:原子力庁長官が明かす
2010年02月16日付 Mardomsalari 紙

原子力庁長官は、2〜3日前に米・露・仏からイランに対して新提案が提示されたことを明らかにした。

 アリーアクバル・サーレヒー長官はISNAとのインタビューの中で、「米・露・仏3カ国による共同提案はIAEA(国際原子力機関)を通じて、2〜3日前に、イランが20%を上限とするウラン濃縮作業に取り掛かったことを受けて、提示されたものだ」と述べた。

 同氏はこの提案の内容には触れずに、「この提案については、現在検討中である」とだけ述べた。サーレヒー副大統領はまた、「イランは依然として、無条件でのウラン燃料の交換に応じる用意がある」とも語った。

 外務省報道官もまた、「イランは濃縮度20%のウランの交換・販売に関する提案を正式な文書として受け取った場合にのみ、交渉のテーブルにつく用意がある」と述べた。

 ラーミーン・メフマーンパラスト報道官はILNA記者とのインタビューの中で、濃縮度20%のウラン燃料の国内での製造を停止すれば、ホワイトハウスはイランにとって必要な燃料を同国に提供するとしたアメリカの新提案について、「何度も述べているように、我々は濃縮度20%の燃料の国内製造とは別に、テヘランの研究用原子炉に必要な燃料の交換ないしは買取を行う用意があるのだ」と述べた。

 同氏は、「もちろん、我々が考えている条件がクリアーされた場合にのみ、我々は濃縮度3.5%の燃料と濃縮度20%の燃料とを、ウラン製造国との間で交換する用意がある。しかし、我々に〔自らが望むような〕新提案が提示されていない現段階においては、我が国の当局者らはこの燃料の国内生産を目指すことになる」と説明した。

 外務省報道官はさらに、イランが濃縮度20%のウラン製造を開始したことに対するホワイトハウス側の不快感を示した、バラク・オバマ大統領の最近の発言について言及し、「我々の核計画は極めて透明なものである。濃縮度20%のウラン製造へ向けた我々の最近の措置も、IAEA当局にきちんと報告した上で行われているものである」と述べた。

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:18499 )