DNA鑑定により、ツタンカーメンの血縁関係に新発見
2010年02月16日付 Al-Ahram 紙

■ツタンカーメンの母親は誰?

2010年02月16日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カイロ:ムシーラ・ムーサー】

 一年半もの間、幼き王ツタンカーメンは、エジプトの学者たちの前で裸にされていた。血縁関係を特定し、夭折の背後に潜む秘密を我々に明かすべく、DNA検査を受け、CTスキャンにかけられていたのだ。

 現代と3500年前との道徳規範に違いはあれど、200年間続き、ツタンカーメン王の死によって突如として終焉を迎えた第18王朝について、その隠された詳細を知ろうという試みは依然として続いている。

 明朝、カイロのエジプト考古学博物館で、考古学においては世界最大級の記者会見が開かれ、最高考古学評議会のザーヒー・ハワース事務総長が、ツタンカーメン王のDNA検査とCTスキャンの結果を報告する予定である。

 事務総長が半年前に発見し、その正しさを確証するために米国に送付していたその結果は、驚きの事実を明らかにすることだろう。そのうちの一つが、ツタンカーメン王とアメンホテプ三世との血縁関係の発見であり、ツタンカーメン王と、彼の墓で発見され、毛髪のDNA鑑定によってティ女王だと認められたミイラとの関係である。

 DNA検査の結果、そのミイラがティ女王であると確認されるにせよ、ネフェルティティ女王だと確認されるにせよ、このミイラがツタンカーメン王の実母だという仮説に立てば、ツタンカーメン王はティ女王かネフェルティティ女王の息子だということになる。そしてもしもネフェルティティ女王が母親だとすれば、イクナトン(=アクエンアテン/アメンホテプ四世)が父親だというのが有力であろう。一方もしティ女王が母親なら、アメンホテプ三世が彼の父親ということになる!

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( 翻訳者:松屋直子 )
( 記事ID:18503 )