ドバイ警察、ハマース幹部暗殺事件の詳細についてビデオ映像など公開
2010年02月16日付 al-Hayat 紙
■ ドバイ警察、マブフーフ殺害犯らの追跡を誓う
■ 捜査内容を「ハマース」には報告しないと強調
2010年02月16日付アル=ハヤート紙(イギリス)HP1面
【ドバイ:ダラール・アブー・ガザーラ】
ドバイ警察は昨日、先月起きたハマース幹部マフムード・アル=マブフーフ氏暗殺事件の詳細をビデオテープで公開した。テープは実行犯らが先月19日にドバイ空港へ到着してから、枕で「窒息」させるという方法で、或いは感電させることによって暗殺を遂行した後、出国するまでの動きを追っている。一方でドバイ警察は、マブフーフ氏暗殺に協力した容疑でパレスチナ人2人を拘束したと発表した。二人はヨルダンから引き渡されたという。
ドバイ警察のダーヒー・ハルファーン長官は、マブフーフ氏がドバイに到着して数時間後に起きたホテルでの暗殺事件の背後にイスラエルの対外諜報機関「モサド」がいる可能性を否定しなかった。ハルファーン長官は昨夜の記者会見で、法的なネットワークやインターポールを通じて「何処にいようと」マブフーフ氏殺害犯らを追跡すると誓った。また、アラブ首長国連邦(UAE)の指名手配犯としてアラブ諸国及び世界各国のメディアに写真を配布したという。
ハルファーン長官は、ドバイ当局はハマースに捜査内容について今まで報告しておらず、これからもする予定はないと述べ、ドバイ警察は「公式な方面以外とは連携しない」として、ドバイ当局は捜査の経緯についてUAE駐在パレスチナ大使館に報告を行ったと話した。またハルファーン氏は、UAEはマブフーフ氏暗殺について「マブフーフ氏によるイスラエル兵士捕虜2人の殺害が犯罪であるのと同様に犯罪だと看做している」と指摘した。またUAEは「いかなる類のものだとしても、いかなる理由があるとしても、関与した者の所属如何を問わず、UAEの領土が物事を清算する場所として利用されることを認めない。暗殺は卑怯な行為だ」と語った。
事件の詳細に関してハルファーン長官は、欧州諸国のパスポートを持つ11人以上が空港近くのアル=ブスタン・ロタナ・ホテルでの暗殺を準備し遂行したと述べた。殺害犯の中にはアイルランド国籍を持つまだ若い女性もおり、残りはフランス、イギリス、ドイツの「偽造であることが証明されない限りは真正と見られる」パスポートを持っていたという。
(後略)
[※原文中の写真:殺害犯とされる11名の顔写真]
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