イスラエル政府、トルコ大使に対する侮辱について公式に謝罪
2010年01月14日付 al-Hayat 紙
■ イスラエル政府、トルコ大使侮辱に関して公式に謝罪
2010年01月14日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面
【ナザレ:アスアド・タルハミー】
トルコのオーウズ・チェリッコル在テルアビブ大使に対するイスラエルの侮辱に関して、トルコ政府がイスラエルの公式謝罪を受けるために決定していた猶予期限が近づくなか、イスラエル政府高官らは「トルコに対して公式謝罪文書を送った」と発表した。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はダニー・アヤロン副外相とともに書簡を作成した後、「この問題が解決済みとなることを望む」との声明を出した。アヤロン副外相はトルコ大使との面会の模様がメディアに報道され、トルコ政府との外交問題を引き起こしていた。
イスラエル・テレビ第2チャンネルが昨夜(13日)伝えたところによると、イスラエルはトルコへの謝罪文を公式に発表する前に承認を得るべく、同国に草案を送付した。草案は現在アブドゥッラー・ギュル大統領の手元にあり、内容が受け入れられるものかどうか同大統領が決定することになる。ロシア訪問中のレジェップ・タイイップ・エルドアン首相と相談する可能性もあるという。また同チャンネルによると、予想される声明文にはトルコ側が求めているすべての要点が含まれているとのことで、「事実上、イスラエルはトルコの圧力に屈して公式に謝罪する」と説明した。
今回の問題をめぐってはギュル大統領が昨日、イスラエルが公式謝罪を行わなかった場合にはトルコ大使を協議のため帰国させると警告し、「今夜(13日)この問題が解決しなかったら、我が国の大使は明日(14日)一番の飛行機で帰還することになる」と述べた。ギュル大統領が意図していたのは、アヤロン副外相が今週の月曜日、イスラエル側が「反ユダヤ主義的」とみなしたTVドラマに抗議するためトルコ大使を呼び出し、侮辱的な対応をしたことである。アヤロン氏は大使をイスラエル国会議事堂で長時間待たせた上、握手を拒み、不快感を露にした表情で面会し、報道陣に対して大使がイスラエル政府高官よりも「より低い位置に着席していた」と表現するよう求めた。会談中、アヤロン副外相は故意にトルコ国旗を卓上に置かずイスラエル国旗のみを置いた上、大使に対しては客としてのもてなしを一切行ってはならないと命令した。
(後略)
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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:18540 )