シリア大統領がスペイン首相と会談、ヨーロッパの役割の重要性を強調
2009年10月16日付 al-Hayat 紙

■ アサド・シリア大統領、アメリカに加えて和平におけるヨーロッパの役割を強調

2009年10月16日付アル=ハヤート紙(イギリス)アラブ世界面

【ダマスカス:イブラヒーム・ハミーディー】

 シリアのバッシャール・アル=アサド大統領は、中東における「公正で包括的な和平の基礎を確立するにあたって、アメリカに加えてヨーロッパが担うべき役割」の重要性を強調し、「イスラエル側に真剣さが欠如しているため」和平プロセスが停止していることを指摘した。

 シリア大統領報道官によるとアサド大統領は、スペインのホセ・ルイス・サパテロ首相と一昨夜に会談した際、「イスラエル側に真剣さが欠如しているために停止している和平プロセスにとって必要とされる条件について説明」した。会談にはシリアのファールーク・アル=シャルウ副大統領、ワリード・アル=ムアッリム外相、ブサイナ・シャアバーン政治情報担当大統領顧問も出席した。

 また同報道官によると、「イスラエルの占領によってパレスチナ人民が被っている悲劇的な状況にも言及がなされ、アサド大統領は国際社会、特にヨーロッパ連合がガザ地区のパレスチナ人民の人道上の苦しみを取り払い、通行所を開放し、封鎖を終了させ、占領されたアラブの土地における入植活動を停止させるべく責任を担う必要性を強調した」という。同報道官によるとサパテーロ首相は、「シリアが積極的な役割を果たす重要性を強調」し、スペイン政府はシリア政府が「地域の安全と安定に果たしている重要な役割」を評価していると述べた。

 ムアッリム外相との共同記者会見でスペインのミゲル・アンヘル・モラティノス外相は「サパテロ首相[とアサド大統領]の会談では、シリアとスペインおよびEUの関係、シリアとスペインが和平プロセスを推進する方策に関する『3つの重要な点』が取り上げられた」と述べ、「シリアとスペインの関係には見解の調和と視点の共有が見られる。我々は政治における前向きな空気を貿易・経済関係にも反映させるために努力する。両国は経済や貿易、エネルギー、インフラの分野、食糧農業の分野における二国間の関係の推進に合意した」と述べた。

(後略)

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:18547 )