アブドゥッラー・ギュル大統領は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相とイルケル・バシュブー参謀総長と大統領官邸で面会した。
バルヨズ計画の捜査における逮捕によって政府と軍の間に起こった危機は、大統領官邸での三者会談に持ち込まれた。アブドゥッラー・ギュル大統領は、タイイプ・エルドアン大統領とイルケル・バシュブー参謀総長とともに会談を行った。この会談は、ギュル大統領が毎週木曜日に個別に行っている通常の会談を、同時に行いたいと希望したことにより実現した。ギュル大統領がエルドアン首相とバシュブー参謀総長を官邸で出迎える場面は、官邸のインタネットサイトに映像と写真付きで掲載された。
この会談のために、エルドアン首相は10時55分に、バシュブー参謀総長は10時50分に官邸に入った。官邸の第一ゲートの前では多くの報道陣が彼らの入館を追った。三者会談は11時に開始し、14時ごろ終了した。会談終了後に官邸から発表があり、「問題は解決の方向に向かっている。皆が、各自の責務の自覚をもって行動せねばならない」と述べられた。また次のような文言もあった。「大統領閣下は首相、参謀総長との今週の通常会談を同時に行うことを適切と考えた。会談においては、先日来、世間で議論された様々な問題が詳細に検討された。その中で、現在の問題が憲法の秩序と法律の範囲内で解決されるであろうことを国民に確信してもらえるように、またこの過程で私たちの諸機関が弱体化しないため、皆が、責務の自覚をもって行動せねばならないという点が強調された。」
■会談のタイミングに注目が集まった
49人の軍人が逮捕されたバルヨズ捜査の件がトルコ国軍において深刻な不満を生んでいることから 、今後の三者会談のタイミングに注目が集まっていた。参謀本部がトルコ国軍で任務にあたっている全ての将軍と海軍中将をアンカラに集め、会議後に行った会見で、「調査の中で明らかになった深刻な状況について検討された」と述べられ、不満のあること が表明された。政府筋の話では、エルドアン首相はスペインから帰国すると、ジェミル・チチェキ副首相、サードゥッラ・エルギン法務大臣とベシル・アタライ内相と夜中に会議をひらき、状況の検討をおこなっていた。。三者会談は、こうした展開に続いて行われた。
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( 翻訳者:大門志織 )
( 記事ID:18550 )