パレスチナ自治政府、二民族一国家案に訴えると警告
2009年11月05日付 al-Hayat 紙

■ パレスチナ自治政府、初めて二民族一国家での解決策に訴えることを示唆

2009年11月05日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面

【ラーマッラー:ムハンマド・ユーニス】

 パレスチナ自治政府高官は昨日(4日)、入植活動が続行される中では二国家共存案による解決という選択肢はあり得ず、パレスチナ人の前に残された唯一の解決策はパレスチナ人とユダヤ人が共存する二民族国家の樹立となるかも知れないとの見解を表明した。

 パレスチナ解放機構(PLO)のサーイブ・ウライカート交渉局長はラーマッラーでの記者会見で、「パレスチナ指導部はイスラエルが入植活動の継続に固執した場合、二民族一国家という選択肢に訴えるだろう」と述べ、「パレスチナ人にはもはや、パレスチナ独立国家を建設するための土地は存在しない」と指摘した。

 ウライカート交渉局長は断固とした口調で「これは真剣な話であり、真実の時が訪れたのだ」と宣言し、「パレスチナ人は入植活動が行われる間は交渉を再開しない」とあらためて強調した。また入植活動が行われる中で続けられてきたこれまでの交渉プロセスは「間違いであった」と述べ、そのような間違いが起きた原因について「歴代の米大統領がパレスチナ人に対して、交渉の末にはパレスチナ独立国家が実現すると約束してきたからだ」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:18572 )