エルドアン首相、司法改革に向け憲法改正を明言
2010年02月28日付 Radikal 紙

エルドアン首相は、司法改革を含む憲法改正案を3月末までにトルコ大国民議会に提出することを述べた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、トルコの民主主義、法の優位性、そして人権という問題において大きな前進の実現を継続させるため、憲法をはじめとした関連法規にたいする必要な改正を迅速に行うことが非常に重要であることを明らかにし、「これらを実現させる憲法改正案は早急に、また他の分野での法改正も含む改革案を、3月末までにトルコ大国民議会(TBMM)に提出する予定です」と話した。

エルドアン首相は、国務大臣兼EU加盟交渉担当エゲメン・バウシュの呼びかけで、新しい総理府で開かれた、「第19回EU加盟へ向けた改革監察団会議」後に行った会見で、本会議でEU加盟への進展が見られたこと、不足点が確認されたこと、そして今後に向けた日程、計画が討議されたと述べた。

エルドアン首相は、バウシュ国務大臣、サドゥッラー・エルギン法務大臣、ベシル・アタライ内務大臣、アフメト・ダヴトオール外務大臣とTBMMの委員会責任者や官僚らが参加し、今日28日に行われたこの会議が有意義なものとなったことを述べた。そして、トルコのEU加盟プロセスにおいて、TBMMは大きな支援をおこないまた重要性を有していることから、招かれた議会委員会責任者らと現行の支援を(更に)発展させるために、TBMMでなされることになる特別な取り組み方法について意見交換を行ったことを明らかにした。

エルドアン首相は、会議においてトルコの対EU対話戦略と、スペインが議長国として任命されている現段階において(加盟交渉において)重視される問題をはじめとした、加盟プロセスの今後に関する道すじについて議論したことを述べた。
(EU加盟交渉事項)第23項「司法と基本的権利要項」の具体的な交渉開始のため、2008年初頭から準備され、包括的協議の後に承認され、2009年9月にEU委員会に提出された「司法改革策と実行計画」の実施プロセスが、監察団によって十分に確認されていると述べるエルドアン首相は以下のように語った:

「ここ最近、国民の間で激しい議論の的となっているこの問題は、司法の独立性を強化すること、司法の中立性をさらに推し進めること、そしてこれに関連し裁判官・検察官高等委員会(HSYK)が公平、中立で、透明性を保ちつつ、国際的な認定の下、広範な基盤を持つ代表という原則にそって再編成されることに関する問題である。これは(EU加盟プロセスにおいて)問題となっている司法改革策と実行計画の、短期になすべき優先事項の一つとなっている。

司法改革策と実行計画は、最近の議論とは別のものであり、時間的にもこれらの議論が起こるずっと以前から準備されてきたのです。この状況において、予定されている措置をすぐに実行に移すために、必要な決意表明を示すということが、この会議において今一度、強調されました。

我々の国家において民主主義、法の優位性、そして人権という問題においての大きな前進を実現継続させるため、国家の憲法をはじめ、関連法規において必要な改正を、過去においてそうであったように、迅速に行うことが大変重要になってくるでしょう。これを実現するための憲法改正案は早急に、また他の分野での法改正も含む改革案を、3月末までにはトルコ大国民議会に提出する予定です」

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:18574 )