ヒズブッラー精神的指導者、エジプトがイラン、トルコ、シリアの動きに合流することを期待
2009年11月02日付 al-Hayat 紙

■ ファドルッラー師、エジプトがイラン、トルコ、シリアの運動に合流することを期待

2009年11月02日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面

【ベイルート:本紙】

 ムハンマド・フサイン・ファドルッラー師[※イスラーム教シーア派の宗教権威でヒズブッラーの精神的指導者]は、「トルコとイランは中東地域および世界レベルで台頭する大望ある国家として、自国の利益のために行動する権利がある」と述べつつ、「両国はイスラーム世界の抱える問題を引き受け、イスラーム世界が直面する大きな経済・社会・治安上の課題の重荷を軽減すべく取り組もうとしている」と強調した。

 ファドルッラー師は昨日の声明で「トルコとイランの運動や、それに先立って展開されたトルコとシリアの運動」を賞賛し、「これらの国々がエジプトに対して、歴史的かつ正統な役割を取り戻すべくこうした努力に合流し、積極的な役割を果たすことを期待していることの重要性」を強調するとともに、「誰も他人の役割を取り消すことはできない。その本人が自らの役割を放棄する場合を除いては」と述べた。

 またファドルッラー師は、「トルコ、イラン、シリアの運動が、経済および政治における最善の協力関係を確立するための基盤を通じ、中東地域における真の独立の構築に寄与する政策の礎となり、 [イスラーム]共同体における成熟した独立の模範を創造する」ことに期待を表明し、「イスラーム国家やイスラーム運動同士のビジョンや政治的運動が何らかのかたちで接近することは、アラブやイスラームの現状における活力に反映されると我々は強調してきたし、今なおそのように強調したいと思う。とりわけその接近の行き着くところが2ヶ国あるいは2つの運動という域を超えて、共同体全体の問題を全て見渡す目標を描き出すものであったならば、それは力を生み出す源になるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:平川大地 )
( 記事ID:18591 )