議会、ナブッコ天然ガスパイプライン計画を承認
2010年03月04日付 Zaman 紙

 トルコ大国民議会(TBMM)の本会議にて、カスピ海沿岸地域・中央アジアの天然ガスをパイプラインによりヨーロッパへ供給する予定のナブッコ・プロジェクトの計画が是認された。

 オーストリア共和国、ブルガリア共和国、ハンガリー共和国、ルーマニア、そしてトルコ共和国の間でナブッコ・プロジェクトに関する合意の承認を適切とする法案が、審議終了後に是認された。

 同法によれば、ナブッコ・プロジェクトで、トルコの東部・南部国境から流入する天然ガスを、トルコ、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリーを経由してオーストリアまで供給できるようパイプラインが準備される。プロジェクトの実施に向けて、法整備が行われている。

 国会議員たちの質疑に応えたエネルギー天然資源大臣のタネル・ユルドゥズ氏は、公正発展党政権の時代に、新規エネルギー資源の活用量が増大したことを指摘した。

 風力や太陽光のような新規エネルギー資源の使用に併せて、天然ガス使用の重要性も指摘するユルドゥズ大臣は、「エネルギー外交はまるでチェスゲームのようである。攻めを受ければ、たちまち自分も攻めざるを得ない」と述べた。

 タネル・ユルドゥズ大臣は、トルコ国営ガス会社(BOTAŞ)とトルコ国営石油会社(TPAO)が、国内外の資本と共同事業をおこなえるし、「井戸に石が投げられたとしよう、みんなこの石を取り出そうと必死である。しかしゲンチ氏が投げた石を取り出そうとは私は思わない。申し上げた通り、チャルク・グループのBOTASとTPAOとの共同路線はあり得ない」と話した。

 ユルドゥズ大臣は自身が5年間経営をふるったカイセリ電気会社はどの会社とも共同経営は行わなかったと述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:18607 )