イブラヒーム・モスクのユダヤ遺産登録に国際的非難
2010年02月26日付 Al-Ahram 紙

■ イブラヒーム・モスクの登録に抗議の声が続く

2010年02月26日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ウィーン・ムスタファー・アブドゥッラー】【ラーマッラー・占領下エルサレム:諸通信社】

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、ユダヤ遺跡リストにイブラヒーム・モスクの聖域とビラール・モスクを登録する決定を下したことについて、国際社会からこれを非難する反応が昨日も続いた。一方、西岸地区のヘブロン市では、パレスチナ人と占領軍との間で新たな衝突が発生した。

アメリカのマーク・ターナー国務省報道官は、「オバマ政権はこのイスラエルの決定について、挑発的であり、パレスチナ人との和平交渉の再開に向けて行われてきた努力の助けにならないものとみなしている」と発表した。

また、国連の潘基文事務総長は、ニューヨークでイスラエル防衛相と会見した際に、占領下のパレスチナにおける最近の状況について遺憾の意を表明した。〔イスラームの〕聖地をイスラエルの遺産リストに入れること、およびエルサレムにおけるパレスチナ人住居取り壊しの発令もそれに含まれる。

一方、昨日午前、西岸地区南部のヘブロン市では、ユダヤ宗教遺跡リストにイブラヒーム・モスクの聖域を含めるという決定に対してパレスチナ人が抗議し、イスラエル占領軍と衝突したことによって、多くのパレスチナ人が負傷した。

 目撃者によれば、衝突はヘブロン市東部のジャウハル山とターリク・イブン・ザイヤード・ジャンクションで集中的に起こり、地区に大量に配置されていたイスラエルの部隊が銃弾や催涙ガスを市民や学生にむけて発射したため、多くの呼吸困難の被害者が出て、救急隊に現地で治療を受けた。
 
また昨日早朝、占領軍はヘブロン市北部のベイト・アムル村を急襲し、捜索を行った結果、5名のパレスチナ人を逮捕している。

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:18610 )