アッバース大統領「パレスチナ国民和解はあくまでエジプトの仲介で」
2010年02月07日付 al-Hayat 紙

■ アッバース大統領「エジプト提案について変更すべき部分はない。国民和解交渉については他に委ねず、あくまでエジプトの協力の下で」

2010年02月07日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面(東アラブ)

【カイロ:ジーハーン・アル=フサイニー】

 パレスチナのマフムード・アッバース大統領(通称アブー・マーズィン)は昨日、パレスチナ内部和解交渉はエジプトの協力の下に行われるべきであり、その他のいかなる方面に委ねることも認めないとの立場をあらためて確認した。大統領は、和解交渉に向けてのエジプト提案についていかなる変更も受け入れないと述べ、合意の調印がなされれば直ちにハマース政治局長と会談を行うと述べた。

 アッバース大統領はエジプトのホスニー・ムバーラク大統領との会談直後の記者会見で、「和解交渉は合意に基づいてエジプトで始まり、エジプトで署名を行った。今後もこの件はエジプトで続けられ、エジプトで署名され、フォローアップも履行の手続きもここエジプトで行われる。これが、私たちの立場である」と明らかにした。

 カイロ訪問の目的に関する質問に対してアッバース大統領は、「私たちは、継続中の協議の一環としてここにいる。アメリカ側は(中東和平特使の)ジョージ・ミッチェル氏がこれまで通りパレスチナとイスラエルの仲介努力を続けることを提案している。それが今回の話し合いと対話と調整における重要なポイントであった」と答え、金曜日にアメリカの代表団と会談したこと、本件について検討する目的でヨルダン・エジプト・パレスチナの3者会談を行ったこと、そして協議が継続中であることに言及した。また大統領は「私たちはアメリカ側にいくつかの質問を行ったので、彼らはまた戻ってくるだろう。これら全てはアラブ諸国の協力体制の枠組みのなかで協議される予定であり、返答が行われたときに私たちも立場を明らかにする」と述べた。

 本紙がアッバース大統領に「ファタハ幹部のナビール・シャアス氏のガザ地区訪問で、国民和解とファタハとハマースの断絶の終結に向けた突破口が開かれることを期待しているか」と質問すると、大統領は「シャアス氏の訪問は、これまで多くの同胞たちにガザ地区訪問を求めてきたのと同様に、決定と命令に基づくものだ。ガザ地区に行けば然るべき全ての人々と会い、それらの会見の結果が何をもたらし得るか、我々としては判断してゆくことになるだろう。しかし、ガザ地区の者であろうとヨルダン川西岸地区の者であろうと、ファタハのメンバーがその祖国の南部に行くのは自然なことだ」と答えた。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:18648 )