米中東特使の訪問を前に、アル=アクサー・モスクにイスラエル軍が突入
2010年03月06日付 Al-Ahram 紙

■ イスラエル軍のアル=アクサー・モスク突入で、パレスチナ人71人が負傷

2010年03月06日付アル・アハラーム紙(エジプト)HPアラブ諸国面

【ラーマッラー:ハーリド・アル=アスマイー】【エルサレム:通信各社】

 アメリカのジョージ・ミッチェル中東和平担当特使の訪問が間近に迫る中、イスラエル軍が金曜礼拝直後に起こったパレスチナ人たちのデモを受けて東エルサレムのアル=アクサー・モスクの敷地内に突入した。

 エルサレムのアドナーン・アル=フサイニー知事は、「周囲をイスラエル軍に制圧されたモスクの内部に、いったい何人の礼拝者が閉じ込められているのかわからない」と述べ、イスラエル軍とパレスチナ人の間で起こった衝突で71人のパレスチナ人が負傷したと指摘した。

 パレスチナ大統領府 は、アル=アクサー・モスクでの「イスラエルの行動激化」を非難し、アメリカの中東和平担当特使ジョージ・ミッチェル氏の任務を失敗に追いやることを狙ったものであるとの見解を示した。パレスチナのナビール・アブールダイナ大統領公式報道官は、「アル=アクサー・モスクと東エルサレム、宗教地区ほか、パレスチナ領全域でイスラエルが行動を激化させていることは、和平交渉の先行きを台無しにすることが目的だ」と述べた。

 続けてアブールダイナ報道官は、「このイスラエルの行動激化は、ミッチェル特使の中東地域への訪問を前にして、彼の任務を失敗に追いやることを目的としていることは明らかである」と述べて、イスラエルの政策は「中東地域で宗教戦争を勃発させることをも目的としている」との見解を示した。

 またパレスチナ大統領府は声明で、「和平交渉再開を妨げ ようと、イスラエル軍は一線を越えてきている。その動きはアラブ・フォローアップ委員会が大枠 協議の再開を受け入れてから特に顕著だ 」と述べた上で、マフムード・アッバース大統領がじきじきにアル=アクサー・モスクで起きている事態の行方を追い、この挑発行為を食い止めるために多くの連絡協議を行っていると指摘した。

 さらにパレスチナ大統領府はアメリカ政府に対し、中東地域で宗教戦争を勃発させることにもなりかねない このイスラエルの冒険的行為を停止させるよう求めた。さらに国際社会に対しては 、「行き着く先が見えない危険な影響をもたらす可能性のあるイスラエルの軽率な行為を食い止める責任を担う」よう求めた。

 ジョージ・ミッチェル特使は、イスラエルとパレスチナへの新たな訪問を行うため、アメリカの首都ワシントンを昨日出発した。国務省のフィリップ・クローリー報道官は、「ミッチェル特使は明日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談し、明後日にはパレスチナのマフムード・アッバース大統領と会談、同日にワシントンに帰ってこの会談の成果についてヒラリー・クリントン国務大臣に報告を行う」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:18656 )