アッバース大統領「イスラエルとハマースの捕虜交換交渉に進展なし」
2009年12月10日付 al-Hayat 紙
■ アッバース大統領、ムバーラク大統領との会談後:「今のところ捕虜交換の取り決めはない」
2009年12月10日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面
【シャルム・シェイフ(エジプト):本紙】
パレスチナのマフムード・アッバース大統領は「イスラエルとハマースの間で、捕虜交換の取り決めは今のところ行われていない」と述べ、「両者は、(ガザ地区のイスラエル兵捕虜ギラード・シャリットと引き換えに解放する)パレスチナ人捕虜を何人にするか、誰にするかという詳細をめぐって足踏み状態である」と指摘した。
取り引き完了期日の見通しに関する質問に対して、アッバース大統領は昨日(9日)シャルム・シェイフで行われたエジプトのホスニー・ムバーラク大統領との会談後の記者会見で「パレスチナ自治政府としては、この取り引きに関する協議の当事者ではないが、我々が知る限りでは、姉妹国エジプトとドイツの仲介により、当事者間で詳細に関する協議が現在行われている…しかし私は、今取り決めはないと言うことができる」と答えた。
ムバーラク大統領は、アラブ歴訪の一環としてエジプトを訪問しているアッバース大統領と会談を行い、エジプトのアフマド・アブルゲイト外相、ウマル・スライマーン情報局長官、パレスチナ解放機構(PLO)のサーイブ・ウライカート交渉局長、パレスチナ立法議会(PLC)のファタハ会派の代表で(ハマースとの)国民対話会議におけるファタハ代表団の団長であるアッザーム・アル=アフマド氏、バラカート・アル=ファッラー在エジプト・パレスチナ大使、ナビール・アブー・ルダイナ大統領報道官が同席した。
アッバース大統領は、会談では和平プロセスを進展させる方策や「入植活動の停止など、和平プロセスを後押しするために実現すべき事柄や、イスラエル前政権およびアメリカ前政権との合意が成立している前提を遵守する必要性」について話し合われたと指摘した。
(後略)
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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:18668 )