ヨルダン外相がパレスチナ訪問、アッバース大統領と会談
2009年12月06日付 al-Hayat 紙

■ EU会合前にヨルダンとパレスチナが調整

2009年12月06日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面(東アラブ)

【アンマン:ナビール・ガイシャーン(本紙)】

 ヨルダンのナースィル・ジャウダ外相は昨日、ラーマッラーで行われたパレスチナのマフムード・アッバース大統領との会談で、ヨルダン国王アブドゥッラー2世のメッセージを口頭で伝えた。このメッセージは、ヨルダンがパレスチナ自治政府とアッバース大統領を支持し、また現在中東地域における和平努力が陥っている停滞状況からの脱却を目指して両指導部が調整と協議を継続することを確認するものであった。アッバース大統領は会談の中で、アブドゥッラー2世国王がパレスチナの大義とパレスチナ人民に対して、パレスチナ人の権利の獲得、祖国の地に東エルサレムを首都とするパレスチナ独立国家の建設に向けた支援を続けていることについて、自らとパレスチナ指導部からの謝意を表明した。

 ジャウダ外相は会談後、パレスチナのリヤード・アル=マーリキー外相との共同記者会見で、「今回の訪問は、パレスチナ指導部との継続的な調整や協議に努めようとのアブドゥッラー2世国王の意向から実現したものである。特に、生存可能でパレスチナ全土に主権を有し東エルサレムを首都とするパレスチナ独立国家の樹立につながる真剣で実効性のある和平交渉を開始しようとする努力が停滞状況に陥るなかで、調整と協議が必要だと国王は考えている」と述べた。またジャウダ外相は、パレスチナ自治政府とアッバース大統領が実際に実現してきた成果や、ヨルダンおよびアラブ諸国の立場を反映した政治的立場を貫徹してきたことに対する、ヨルダンの変わらぬ支持の立場を強調した。また、「パレスチナ独立国家の建設は、パレスチナの利益であるとともにヨルダンの最大の利益でもある」と強調し、アッバース大統領との会談で「パレスチナ自治政府が安全と平和と安定を実現し、パレスチナ問題を解決するためにとっている措置に対するヨルダンの絶対的な支持の立場」を表明したと述べた。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:18676 )