レバノン国民対話会議の第3ラウンド、今日から
2010年03月09日付 Al-Ahram 紙

■スライマン大統領が議長を務めるレバノン国民対話の第3ラウンド、今日から

2010年03月09日付アル・アハラーム紙(エジプト)アラブ諸国面

【ベイルート:ムハンマド=アブドゥルハーディ、通信各社】

 レバノンの首都ベイルートで、レバノン国民対話第3ラウンドの第一回会合が今日からはじまる。これはミシェル・スライマン大統領が先週、防衛戦略を協議するために召集したものである。

 一方で、今年度の一般予算案については、合意が難しいため協議の延期が決定された。

あらたな対話ラウンドは、代表を送れなかったアラウィー派とキリスト教少数派の怒りを買い、心のザフレ・ブロックも抗議している。さらには多数派の3月14日勢力の幹部たちは、代表選出の方法が反対勢力である3月8日勢力(反対派)に有利にできているとみなしている。また、ドーハ合意で出席が定められていたにもかかわらず、スライマン大統領はアラブ連盟を招待しなかった。

 一昨晩、サウジ公式訪問からベイルートに戻ったレバノンのミシェル・スライマン大統領は、対話の機構はイスラエルからの驚異に対抗するにふさわしい枠組みであるとの認識を示した。その一方でクウェート訪問から戻ったサアド・ハリーリー首相は、対話のテーブルは防衛戦略についての合意に向けて継続されるが、それにはある程度の時間が必要だと強調した。

 国内情報筋がナビーフ・ビッリー国会議長の発言として伝えたところによると、地方議会選挙法案は国会の諸委員会にかけられ、承認されれば通常国会に送られるだろうとのことである。またビッリー議長は、明日、大統領官邸で開かれる予定の国民対話の第一回会合は、準備会合となるだろうと付け加えた。

 他方、レバノン軍団党のサミール・ジャアジャア代表は、第3ラウンドは前回のラウンドが行きついたところから始まると語り、これまでの二回のラウンドの成果はたったひとつの条項だけだと指摘した。ドーハ合意では対話の再開が定められ、また国家と武装組織の関係と、国家主権をレバノン全土に及ばせることのふたつを議題とするよう、定められていた。

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( 翻訳者:松屋直子 )
( 記事ID:18704 )