イエメンのホースィー派、「サウジ軍の空爆で民間人死傷」と非難
2009年12月21日付 Al-Nahar 紙

■ ホースィー派:「サウジアラビアによる空爆で54人の民間人が死亡」

2009年12月21日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【サナア:アブーバクル・アブドゥッラー】

 ホースィー派武装勢力は、サウジ軍が国境地帯のラーズィフ郡ナズィール地区で「集団虐殺」を行ったと非難している。サウジ軍戦闘機が国境の村へ行った空爆で民間人54人の命が失われ、数十人が負傷したという。

 ホースィー派は声明で空爆の犠牲者複数の名前を発表し、その殆どが女性と子供であると述べた。また、この「外国による罪のない非武装の民間人を標的とした釈明の余地のない攻撃」を祝福したとしてイエメン当局を非難し、人道援助の諸組織もイエメン北部で日々数十人の民間人が虐殺に晒されているのに沈黙していると非難した。

 ホースィー派の説明によれば、空爆が行われる一方でサウジ軍はイエメン領内の各地やクワー村に向かって進軍を試みたが、午後には撃退されたという。

 イエメン議会のアブドゥルカリーム・ジャドバーン議員はこの事件が発生したことを肯定し、「サウジ空軍はラーズィフで平穏に暮らす市民らの家屋を爆撃した。犠牲者の多くは女性と子供である」と述べた。アブドゥッサラーム・ザービヤ議員は、「サウジ軍が行っている空爆は民間人と武器を持つ者をもはや区別していない」と指摘した。

 地元住民らは、「日曜日にサウジ軍戦闘機がこの地区の家屋3軒を標的として攻撃を行い、直ちに破壊した。多数の犠牲者が瓦礫の下から見つかった」と述べた。

 一方、イエメン政府とサウジ政府は、ホースィー派武装勢力の前線指揮官アブドゥルマリク・アル=ホースィーを自らの攻撃で負傷させたと主張し合っている。サウジ政府がホースィー氏の負傷はサウジ軍の空爆によるものと発表する一方、イエメン政府はこれを否定し、同氏はイエメン国軍によるマトラ地区拠点への攻撃の際に負傷したと強調した。ホースィー派はこれらを否定し、イエメン政府とサウジ政府の発表は「戦場での失敗が原因であり、罪の無い者たちに対して行った集団虐殺を正当化するためである」との見方を示している。

 イエメン国営通信社(SABA)は、国軍がマトラ地区とダヒヤーン地区の反乱勢力に対して行った攻撃によって「テロリストのアブドゥルマリク・アル=ホースィーと幹部複数がマトラ地区から出てハイダーンへ移動せざるを得なかった。ホースィーはもう少しで死ぬところを助かったが現在重い怪我に苦しんでいるため、残っているメンバーの指揮をテロリストである義弟のユースフ・アル=マダーニーに委ねた」と報じている。

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:18719 )