トルコの貨物船ソマリア沖でさらわれる
2010年03月23日付 Hurriyet 紙

ソマリア沖の海賊は、トルコ船舶を襲った。襲撃を受けた船舶には、21人の乗組員が乗っていたが、そのうち19人がトルコ人で、2人はウクライナ人であるとされた。

アデン湾周辺でソマリア沖海賊対策活動を行っていたEU(欧州連合)海軍部隊司令官ジョン・ハーバーは、トルコ船舶がインド外洋でさらわれたと述べた。
ハーバー司令官は、マルタ国旗を掲げていた「M/Vフリージア号」は、19人のトルコ人と2人のウクライナ人の乗組員を乗せていたと語った。トルコ船舶の誘拐後、海賊の代わりにアリという名の人物が声明を出し、「我々の同胞は、インド洋でトルコ船舶を誘拐した。そして私がいるハラドヒレに向かって出発した」と述べた。

■人質の健康状態は良好
デニズ(海洋)通信社は、衛星電話を使って、海賊によって誘拐されイズミルに拠点を置くカルヤ海運社が所有するマルタ船籍の船舶と連絡を取った。国際デニズ通信社のレジェプ・ジャンポラト取締役は、衛星電話での通話で、名前をムハムメドという海賊の広報役にあるという人物から、船舶は海賊によって制圧されており、乗組員の状況は良好であることを聞き出した。
トルコ船舶は、ソマリア沖の海賊の縄張りとして知られているハラドヒレの1000マイル離れた海域でさらわれた。

テロ問題の専門家たちは、ソマリアで秩序を確保できる政府が発足するまでは海賊行為の問題は続くだろう、と指摘している。

海賊によってさらわれた船舶の画像を掲載した www.denizhaber.com.trは、このトルコ船舶がカルヤ海運社が所有する船であると伝えた。尚、このトルコ船舶は、1978年製造で、2万352総トン、最大3万5千246トンの積荷が可能である。

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( 翻訳者:大久保はるか )
( 記事ID:18757 )