バウシュ国務相、「裁判官検察官高等委員会に満足している裁判官・検察官はいない」
2010年03月29日付 Milliyet 紙

バウシュ国務大臣は、「(トルコには)1万1千人の裁判官と検察官がいる。アンケートが行われたら、一体このうちの何人が現在の裁判官・検察官高等委員会(HSYK)に満足していると思うか。ほとんどの人が満足していない」と話した。

エゲメン・バウシュ国務大臣兼EU加盟交渉担当は、アンゲラ・メルケル独首相が(EU加盟について)トルコに対して(正会員であるフルメンバーシップではなく)特権的パートナーシップ(同盟関係)を提案したことについて、EUにはそんな基盤はないと述べ、「EU27ヶ国のうちの一部が新しいステータスへの移行を決定すれば、検討することも可能である。現在の段階で発言することはまったく無意味である。この提案はまるで(トルコに対する)侮辱である」と一蹴した。バウシュ国務大臣兼EU加盟交渉担当は次のように語った。
「独立していると同時に、中立であることに疑いを差し挟む余地のない司法を必要としている。(トルコには)1万1千人の裁判官と検察官がいる。アンケートが行われたら、一体このうちの何人が現在の裁判官・検察官高等委員会(HSYK)に満足していると思うか。ほとんどの人が満足していない」

■カヴァフ女性・家族問題大臣による発言[訳者注]:言論の自由
同大臣は、「(総選挙における)国民の投票によって選ばれた者(国会)による決定、11人の裁判官が却下する。11人が選出されるプロセスにおいて、国民の投票によって選ばれた者に発言権がないことに不満を抱いている」と話した。
また、同大臣は、トルコでは伝統的に寛容の文化が存在するにも関わらず、合意の形成という点で問題を抱えた国だという印象を与えていると述べ、「現在の状況は、私たちの歴史や遺伝的規範に似つかわしいものではない」と語った。
同大臣は、「(たとえば)カヴァフ女性・家族問題大臣による、同性愛を病気とする見解は、言論の自由という立場から議論されるべきである。私の意見では、同性愛は病気ではないが」と述べた。


[訳者注]セルマ・アリイェ・カヴァフ女性・家族問題大臣は、3月7日、同性愛は病気であり、治療を行うべきだと発言した。これに対し、3月11日、レジェプ・アクダー保健大臣は、トルコでは同性愛者が生活するのは困難であり、この問題に関して社会はより公正にならなくてはならないと述べ、物議を醸した。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:18793 )