各宗教の祝祭日が重なる金曜日を前に、エルサレムで治安強化
2010年04月02日付 al-Hayat 紙

■ エルサレム旧市街とアル=アクサー・モスク近郊におけるイスラエルの治安対策強化

2010年04月02日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面

【占領下エルサレム:本紙】

イスラエル警察は占領下エルサレムの旧市街とその内部、またアル=アクサー・モスク周辺での警備を増強し、何千もの警察官を配置した。キリスト教の様々な宗派が行う聖金曜日や聖土曜日の祝いの晩に起こりうるあらゆる非常事態を考慮に入れての事である。また、同時にユダヤ教の過越しの祭も重なっており、ユダヤ過激派各グループが旧市街とその周辺で行進を行うと表明、これに参加しアル=アクサー・モスクへの入場を試みよと各々の支持者に呼びかけている。

パレスチナの通信社「マアン」が、「社会・経済的権利のためのエルサレムセンター」の声明を引用し伝えるところによれば、イスラエル警察がとった対策により以下のような事が起きている。旧市街へ至る主要道路では公共車両、個人乗用車ともに通行が禁じられた。またイスラエル警察は新聞各社への声明で、イスラーム教徒に、本日のアル=アクサー・モスクでの礼拝にはアル=アスバート、アッ=サーヒラの2つの門のみを使用するよう求めた。これは、金曜礼拝がキリスト教徒の聖金曜日の祝いや、ユダヤ過激派が実行すると予想される行進と重なる事から、イスラエル警察が言うところの混雑と摩擦を避けるためである。

声明によると、イスラエル警察はアル=アクサー・モスクの全ての門を閉鎖したが、49人のユダヤ過激派が警察の庇護のもと同モスクの敷地内を徘徊することを許可され、更に631人の外国人観光客が同モスクと岩のドームへの入場を認められたのに際し、3つの門のみが開放されたとの事だ。

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( 翻訳者:川上誠一 )
( 記事ID:18814 )