憲法改正議員提案、いったん撤回―AKP
2010年04月05日付 Yeni Safak 紙

50人以上の公正発展党(AKP)議員が憲法改正案から署名を取り下げた。これによって署名は184を下回り、再び署名を募ることになった。

イェニ・シャファク紙インターネット版

公正発展党は、トルコ大国民議会議長に223名の議員の署名と共に提出した憲法改正に関する提案を撤回した。公正発展党のスアト・クルチ会派代表代理によると、50人以上の議員が国会議長に請願書を出し署名を取り下げたという。公正発展党会派による改正案は再び署名を募ることとなった。

クルチ氏は国会で会見し、公正発展党会派が3月30日に国会議長に提出した改正案に対して行った署名を請願書を出して取り下げたと述べた。

クルチ氏は彼の他に50人以上の議員が署名を取り下げたと話し、これは憲法改正に関する議論を白紙に戻すためであったと述べた。

クルチ氏は、議論がその本旨よりも形式に関して行われた、そしてそれを残念に思っていると語り、提案の本旨とはトルコにおける民主主義の強化や自由の伸展、法治国家としての原理原則の強化、個人の権利の優先化及び強化であると語った。
また「我々は今日もこの決意を変わらずに守っている」と話し、次のように続けた。「憲法改正案は残念ながら本旨に関して議論される代わりに、そのために集められた署名に関して議論される傾向がある。目的の歪んだ議論である。我々はこの大改正案が署名議論の影に隠れるようなことは望んでいません。だから私は憲法改正案への署名を取り下げたのだ。多くの議員が国会議長に請願書を提出し、取り下げた。今後の国会議長と国会憲法委員会による対応を待っている状況だ」

提案文書、再び署名を募る

クルチ氏は、憲法改正を行うという意志においてはいかなる変化もないと述べた。また今日提案への署名の募集が始まったことに言及し、「全ては議員たちの意志決定にかかっている。署名は今184人を下回っている。この場合、議長と憲法委員会が何らかの対応をするだろう。我々議員は改正を強く支持している。署名は再び募られている」と話した。

クルチ氏は議員が提案に対し再び必要とされる数の署名を行いうるとし、「議員は誰でも改正案に署名することができる。従って、彼らが議論の的にしようとしていた署名論争は、この展開によってすっかり立ち消えになるだろう。皆には本旨について議論をして頂きたい。憲法改正を幕切れにしようという試みであった」と述べた。
クルチ氏は憲法改正のために必要な284の署名が集まったら、提案は国会議長に再提出されるだろうと付け加えた。

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:18827 )