公正発展党のベキル・ボズダー会派副代表は265人の国会議員の署名により、トルコ大国民議会議長に提出された憲法改正案は、「新しい改正案である」と述べた。
ボズダー会派副代表は国会で行った会見で、憲法のいくつかの条項の修正に向けた改正案が、公正発展党党首、首相、イスタンブル県選出のレジェプ・タイイプ・エルドアン議員と264人の国会議員の署名、改正案の起案理由書及び各条項の改正理由書と共に国会議長に提出されたと述べた。
ボズダー会派副代表は「この改正案は新しい改正案だ」と語り、改正案が暫定的な3つの条項を含む30の条項から成ることを明らかにした。ボズダー会派副代表は、改正案には軍事高等裁判所に関する変更も含まれると述べ、それに加えて改正理由書においてもいくつかの修正がなされていると語った。ボズダー会派代表は改正案が国会議長に提出されたと述べ、「トルコとトルコ国民にとって良きものとなるように」と話した。
ボズダー会派副代表は記者たちの質問に答え、「政党の解党に関する新たな変更はあるのか」との問いに、「『党員の票の過半数』という形への変更がなされた。また、憲法裁判所の設立と構造や裁判官・検察官高等委員会の設立と構造に関する部分の改正理由書において、この修正は憲法第104条の規定に符合し、矛盾するものではないため、第104条にさらなる調整は必要ないということに関する追加がある」と語った。
ボズダー会派副代表は記者の「今回の修正は政党にとって有利なものか不利なものか」との質問に対し、「調整がなされているのだ。有利か不利かは問題ではない。これは定足数の問題だ」と答えた。
ボズダー会派副代表は、改正案の憲法委員会での議論の日程に変更はあるのかとの質問には、「それは我々にも分からない。今後のことは国会と憲法委員会に委ねられている。これらが憲法と内規に基づいて今後の過程を決定していく」と答えた。
■第157条の修正
公正発展党は国会から取り下げた憲法改正案を再び調整した。憲法第157条の修正にも手がつけられ、軍事高等裁判所への裁判官の保証が盛り込まれた。公正発展党は憲法改正案に関する議論に終止符を打つために新たに署名を集める一方、再提出直前にも修正が行われた事が分かった。アンカ通信社が入手した情報によると、「軍事高等裁判所」について記した憲法157条の調整が行われた。第157条第5項が変更され、裁判官は軍事高等裁判所の保証の下に入ることとなった。一方、憲法改正案の中の「団体交渉権」に関する第53条の変更がより明瞭なものとなった。先の改正案では退職者にも団体交渉権が与えられていた。今回の追加で、対象となる退職者に関する調整が行われたことが分かった。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:18828 )