バルヨズ捜査、将官25名から事情聴取
2010年04月08日付 Radikal 紙

25の将官と78の現役軍人からの事情聴取が行われないままとなっているバルヨズ捜査であるが、今後も捜査は引き続き行われるとイスタンブル次席検事が明らかにした。現役軍人たちの聴取は次席検事が行う。

「バルヨズ行動計画」に関する尋問の際に、担当した2人の検察官が「名簿から消され」、後任のものが任命され、それと同時に「第三波」の捜査も滞った。トゥラン・チョラッカドゥ・イスタンブル次席検事は、「尋問が中断されていない」ことを強調しつつ、拘留者名簿に載っている軍人の事情聴取が行われ、それがいつ行われるかも検察官が決定すると述べた。
バルヨズ捜査の一環として始まった「第3波」の捜査で、25名の将官および提督を含む78人の現役将校、そして14人の退役軍人の名前が連なった拘留者名簿が作成された。バルヨズ担当検察官が拘留決定を下したが、次席検事が許可しなかったため、軍中央司令本部は現役軍人を拘留せず、14人の退役軍人は拘留された。このようにして起きた危機で、2人の検察官はトゥラン・チョラッカドゥ・イスタンブル(県)共和国次席検事の一存で「(担当検察官)名簿から削除」された。このため後任の二人の検察官を決定するために捜査は中断した。

■7人の退役軍人、逮捕
「第三波」の捜査で、拘留された退役軍人の中に、エーゲ軍元司令官と元参謀本部事務総長シュクリュ・サルッシュク元陸軍大将も含まれていた。彼を含む7人の退役軍人は「武力でもって政府を転覆しようとした」ため逮捕された。
チョラッカドゥ・イスタンブル次席検事は、昨日声明を出し、検察官の異動が「通常の異動」であるということ、「捜査中断」の説明が間違っていたことを明らかにした。チョラッカドゥは拘留者名簿に載っている人全員の聴取を行うこと、25人の将官の聴取も、法務省の通達にそって、次席検事が行うと強調した。トゥラン・チョラッカドゥは次のように話した。
「中断というようなことはない。我々は捜査など中断していない。我々は次のような書類を、すなわち『これこれの検察官が任を解かれ、これこれの検察官が配置された。検察官の人事異動がある。今後この検察官たちが捜査の指示をすることになるので、これらのものと連絡を取るように』という内容で、軍中央司令本部に通達をだしています。つまり新しい体制を知らせているのです」
チョラッカドゥは新聞記者が「検察官が担当を外された理由はなんですか?」と訊くと、「担当を外したのは、今現在一番新入りの検察官です。後任は最も経験豊富な検察官です。異動は当然でしょう」と答え、「事情聴取のためのスケジュールが決まったかどうかという質問については、「まだ分かりません。もし証拠があれば、勿論事情聴取が行われます。なぜ行われないということがありましょう」と話した。
検察の尋問の後、4月1日に釈放された21の軍人のために出された「逮捕状」に名前があがったムサ・ファリズ退役軍曹も昨日裁判所へ出頭し、逮捕された。このようにして、「逮捕状」が出された者のうち、16人が新しく逮捕された。5人の軍人がまだ検察庁に きていない。これらのうち第一軍司令部のチェティン・ドアン元陸軍大将、エンギン退役中将、セミ・チェティン退役海軍少将そして、軍士官学校の副司令官ユルダエル・オルジャン中将はギュルハネ軍病院(GATA)で治療中だ。軍人の一人は海外に行ったということだ。

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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:18852 )