■ 鉄橋の崩落を受けて、デルタ堰の住民1万人が孤立
2010年04月16日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ベンハー:アブー・サリーウ・イマーム】
デルタ堰(ナイル・デルタの取水堰)近隣の6村落、およそ1万人の住民が外出できなくなっている。地区と外界を結ぶ鉄橋が、運転をあやまった輸送車が原因で崩落したためだ。
築20年を超えているこの橋は最も古い鉄橋のひとつで、数十年来、人々が移動や輸送のために使ってきた。橋の崩落を受けてアブー・ムーサー、バルバリー、カマール、リマーリー、シャワーイダの各村住民は突然、外出できなくなってしまった。生徒たちは通学できず、勤め人たちは職場に行くために長い距離を歩かなければならなくなった。
マフラム・ベク・ムーサー村の住民、サラーフ・アブドゥルハミードさんによれば、この鉄橋は近隣の村落とデルタ堰線道路を結んでいたが、輸送トレーラーが橋の上を通過した直後に突然崩落した。3月の鉄橋崩落以来、移動や交通に大変苦労しているという。
またムハンマド・ベク・ムーサー村の長老ムーサー・ムハンマド・ムーサーさんは、橋はデルタ堰線に出る唯一の手段であると語り、一刻も早く修復するか、新しい鉄橋を架けてほしいと当局に求めた。
イスマーイール・アブドゥッタウワーブさんは、鉄橋は本水路上にかけられた最も古いもので、重量車の通行用ではないにもかかわらずトレーラーが通過しようとしたために破壊されたのだと指摘した。
またアブドゥンナビー・イブラーヒーム・スッカルさんは、今では対岸に渡るためにボートを使わなければならなくなった人いるが、それは命を危険にさらす行為だと語った。これら6村落の住民はほとんどの公的サービスを対岸から得ているのだという。
またムハンマド・ラマダーンさんは、禁止されているにもかかわらず橋の上を通過した「頭のいかれた」輸送車を処罰するよう求めた。
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:18896 )