■ネタニヤフ首相がエジプト、トルコを理由に核安全保障サミットを欠席
2010年04月10日付けアル=アハラーム紙(エジプト)HP1面
イスラエル政府関係者が明らかにしたところによれば、ネタニヤフ首相は合衆国主催の核安全保障サミットへの出席を取り消した。エジプトならびにトルコがイスラエルの核兵器保有問題を提起する予定と知ったためである。
匿名希望のイスラエル政府筋によれば、国家元首47人が出席するこのサミットへの参加をネタニヤフ首相が断念したのは、エジプトとトルコが会議中イスラエルの核兵器保有に関する協議を提案する意向との情報を得たためであった。
複数の情報筋が述べたところによれば、その情報がもたらされた後いくつかの協議検討を経てネタニヤフ首相の欠席が決定された。また同時に、[サミットへの]イスラエルの参加のレベルを下げることも決定され、シャウール・フーリフ原子力委員会長官、ウズィー・アラード国家安全保障顧問とともに、ダン・メリドール安全保障問題担当相がネタニヤフ首相の代理として出席する予定である。
イスラエルのメディアによれば、アラブ・イスラーム諸国の指導者たちがスピーチ中でイスラエルの核施設に監視を課し核不拡散条約への加盟を促すよう国際社会にアピールする意向であると通告してきたのは合衆国である。
メディアによれば、ネタニヤフ首相は、この反イスラエル・キャンペーンを退けることは不可能でありイスラエルの核プログラムがサミットで中心的議題となるだろうとの結論に至った。
(後略)
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( 翻訳者:片山満祐子 )
( 記事ID:18899 )