「民主的解決策」へ、政府主催の文学者集会開催
2010年04月17日付 Milliyet 紙

エルドアン首相は、「民主的解決」を説明するため、この度、作家や詩人たちと集った。文学者たちに詩を詠み、引用を披露したエルドアン首相は、話の中で、殺されたサバハッティン・アリ氏とフラント・ディンク氏にふれた。

エルドアン首相は、会議に招待したが参加しなかった作家たちに対して、以下のように非難した。-「私は公正発展党に反対です。参加できません」と言うならば、傷つきます。この朝食会に居合わせて何がありましょう。取って食う訳ではありません。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、民主的解決のため、作家たちとドルマバフチェにある首相執務室で朝食を共にした。

文学者たちに向けた演説でエルドアン首相は、主として次のようなことを語った。

「最近、重要な諸改革に着手しました。政府は、深刻なパラダイム転換に直面しています。7年半の間、民主化のために、数々のとても重要な措置を講じました。

不都合なことを甘受し、看過できません。心を痛める一部問題が続いています。我々は、あらゆる問題を互いに知恵を絞って取り組むようにしています。

過去にはなかったものがあります。解決の意志、勇気、そして決意であります。

あなた方の小説と物語は、重要な諸問題に触れました。

政府として、穏当な措置を講じました。

各人がこの世界の中で、それぞれの居場所をもっています。

諸問題に対し、それぞれ違った視点から見ることはあり得ますが、我々すべてが解決を望んでいるのです。軛からひとつひとつ解き放たれています。

私たちは、全ての人を一律に型にはめたり、画一化しようとしているのではありません。過去から得た創造性(インスピレーション)と力によって、将来を構築したいと思います。

詩人たちのなかでフズーリーからネディムへ、オルハン・ヴェリからアシュク・ヴェイセルに至るまで、多くの人々がこの大地を詠い、書き記しました。

『私は公正発展党に反対です。参加できません』と言うならば、傷つきます。この朝食会に居合わせて何がありましょう。取って食う訳ではありません。

オルハン・パムクを(ノーベル文学賞に)相応しいと見なされたことを忘れません。」

■ チェリキ副党首:右派も左派も区別しなかった

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相による「民主的解決」の試行の一環で、今日、作家たちと行われる予定の会議に関連して、公正発展党のヒュセイン・チェリキ副党首は、「招待客リストの準備の際に、右派、左派、民族主義者、イスラム主義者、アレヴィー、ムスリム、非ムスリム、女性、男性、といった区別は全く行いませんでした。トルコの現実そのものをここに招こうとしました」と述べた。

会議が始まる前、ドルマバフチェにある首相の執務室の前で、記者会見を行ったチェリキ副党首は、今日の会議に、小説、物語、そして脚本家と詩人たちが招待されたと述べた。

同副党首は、「民主的解決」過程の中で問題となっている事柄に関して、今日までに文を記し批判をおこない、本を出版している8、9の作家も(今日来た人に加えて)招待されていたと述べるとともに、ただ、この他にコラムニストあるいは他のテーマで執筆している作家たちを招待することは、当初から考えていなかったと述べた。

■ 参加できなかった人々

チェリキ副党首は、以下のように続けた。「憶測が行われないよう、特に何人かの人々に関する説明をしたいと思います。ヤシャル・ケマル氏は、当初から(民主的解決の)過程を支援していた作家たちの一人です。施策開始早々に、ベシル・アタライ内務大臣は、彼を訪問し、4時間ほど面会しました。私が直接お会いした際に、この問題について首相と政府に伝えるために意見をアタライ氏に伝えた、とケマル氏は口にしました。

オルハン・パムク氏は、国外に滞在予定のために参加できませんでした。首相に、親愛と共感を伝え、問題解決策への支援を明らかにしました。アダレト・アーオール氏は、他の予定があったために参加できませんでした。彼の書いたメッセージを首相に送りました。ムラトハン・ムンガン氏は、私用で参加できないと言い、招待に感謝していました。何人かの作家たちは、イズミル・ブック・フェアーのために来ることができませんでした。オヤ・バイダル氏は、こうした人々の一人です。セリム・イレリ氏は、甥っ子がご誕生、とのことで、アンタリヤにいなければならなかったので、来ることができませんでした。

ヤームル・アトゥスズ氏は、ドイツ在住の作家です。アイスランドにおける火山の噴火がもたらした悪天候よって、ヨーロッパの多くの飛行機のフライトがキャンセルされたために、参加を希望されたにもかかわらず、来ることができませんでした。アフメト・アルタン氏は、混雑した会議には、彼の気質からして参加できないが、民主的解決策は支援すると述べました。招待者のリストを準備する際、右派、左派、民族主義者、イスラム主義者、アレヴィー、ムスリム、非ムスリム、女性、男性といった区別は全くしませんでした。トルコの現実そのものをここに招こうとしました。全ての分野から、人々がここに集うことを、特に望みました。50人の参加者を予想しています。」

チェリキ副党首は、「会議に反対した人はいましたか?」との質問に対して、「私が声をかけた中では『私は反対です、参加したくありません、これは正しいことではありません』という作家はいませんでした。ただ、一人の作家が『私は政治家たちと一緒に会議に参加することを正しいとは思いません』と言いました」と話した。

■ 会議の参加者(敬称略)

アドナン・オゼル(Adnan Özer)、アフメト・ビルギリ(Ahmet Bilgili)、アフメト・コト(Ahmet Kot)、アフメト・トゥラン・アルカン(Ahmet Turan Alkan)、アレヴ・アラトル(Alev Alatlı)、アルタン・タン(Altan Tan)、アティッラ・マラシュ(Atilla Maraş)、アイシェ・クリン(Ayşe Kulin)、ベジャン・マトゥル(Bejan Matur)、ベルマ・アクジュラ(Belma Akcura)、ベシル・アイヴァズオール(Beşir Ayvazoğlu)、ジャーヒト・コイタク(Cahit Koytak)、ドーアン・フズラン(Doğan Hızlan)、エブベキル・エルオール(Ebubekir Eroğlu)、エリフ・シャファク(Elif Şafak)、ニザズィ・ビリンジ(Niyazi Birinci)、エトゥイェン・マフチュプヤン(Etyen Mahçupyan)、ファトマ・バルバロスオール(Fatma Barbarosoğlu)、フェリドゥン・アンダチュ(Feridun Andaç)、ガニ・ミュジュデ(Gani Müjde)、ハイダル・エルギュレン(Haydar Ergülen)、ヒルミ・ヤヴズ(Hilmi Yavuz)、イスケンデル・パラ(İskender Pala)、ケマル・サヤル(Kemal Sayar)、キュルシャト・バシャル(Kürşat Başar)、レイラ・イペクチ(Leyla İpekçi)、マリオ・レヴィ(Mario Levi)、メフメト・メティネル(Mehmet Metiner)、メフメト・ラグプ・カルジュ(Mehmet Ragıp Karcı)、ムフシン・クズルカヤ(Muhsin Kızılkaya)、ムラト・メンテシュ(Murat Menteş)、ムスタファ・アクヨル(Mustafa Akyol)、ミュゲ・イプリクチ(Müge İplikçi)、ネジェフ・ウーウルル(Necef Uğurlu)、ヌル・ヤイジュオール(Nur Yaycıoğlu)、ラーシム・オズデニョレン(Rasim Özdenören)、レフィク・エルドゥラン(Refik Erduran)、ロニ・マルグリーズ(Roni Margulies)、サドゥク・ヤルスズウチャンラル(Sadık Yalsızuçanlar)、セイド・ゼレヴァン(Said Zerevan)、セファ・カプラン(Sefa Kaplan)、セラハッティン・ヤシャル(Selahattin Yaşar)、セルチュク・アルトゥン(Selçuk Altun)、セヴィンチ・チョクム(Sevinç Çokum)、シュレ・ユクセル(Şule Yüksel)、トゥルガイ・ナル(Turgay Nar)、ウルキュ・タメル(Ülkü Tamer)、ウミト・フラト(Ümit Fırat)、ヴィヴェト・カネッティ・ウルチュ(Vivet Kanetti Uluç)、ヤヴズ・バハドゥルオール(Yavuz Bahadıroğlu)、ヤヴズ・ビュレント・バキレル(Yavuz Bülent Bakiler)、ユルマズ・カラコユンル(Yılmaz Karakoyunlu)、ユルドゥズ・ラマザンオール(Yıldız Ramazanoğlu)

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( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:18910 )