「3項を総選挙後に後送りはしない」憲法改正案修正をめぐるエルドアン発言
2010年04月17日付 Hurriyet 紙

タイイプ・エルドアン首相は、憲法改正に関する主導権が今後はギュル共和国大統領の手にあることを明言し、「3項については、国民投票が行われることを(ギュル大統領は)望まれるかもしれません。大統領のご意向によります」と述べた。エルドアン首相は、3項目の問題を総選挙後に先送りはしないと言った。

タイイプ・エルドアン首相は、憲法改正に関する主導権が、今後はギュル共和国大統領に託されていると明言し、「大統領はこの3項目について、国民投票が行われることをお望みになるかもしれません。大統領のご意向次第です」と述べた。エルドアン首相は、4月16日夜、あるテレビ番組で新聞記者の質問に答えた。トルコ大国民議会総会で4月18日から協議が始まる憲法改正について、エルドアン首相は重要な説明を行い、以下のようなことに言及した。

「少しの変更により、思っていたよりも早く憲法委員会を通過しました。反対意見は高等司法機関から出ました。ある団体の呼びかけにより、アンカラ裁判所で会合が行われたが、これはありえないことです。これは好ましいことではありません。」

■3と言ったのに14になった

「共和人民党(CHP)は以下のことについて、一度も明確な説明を行ったことはない、すなわち、3つの主項目が重要だと言っているが、これは11の項目と3つの一時的な項目を含み、合計14の項目となります。これはずるい、そうではありませんか。このことをまず説明すべきです。もう、大統領に主導権を渡すという段階にあります。大統領は3項目について国民投票が行われることをお望みになるかもしれません。これは大統領のご意向次第です」

■合意していた

「野党の要望もあって、国民投票が行われるかもしれません。我々は国民投票が行われることを恐れてはいないし、『これを国民に決めてもらおう』と初めから言っていました。3項目でも、国民投票をおこないます。しかし3項目に絞ることなどできません。当初一連の動きが起こる前に、3項目について国民投票を行うことで合意していたし、以前は『3項について協力して、国民に決めてもらおう』といっていました。これをCHPと共に決めたのでした。しかし、残念ながら、CHPはこのことに積極的ではありませんでした。彼らは、我々が草案を提示する前に、『これを憲法裁判所に持ち込もう』といいました。もう行動を開始したのだから、3項目を総選挙後に先送りはしません。政党が解散させられる時点で、次の政党ができています。議会が決定権を持たないように、と言っているのです。政治家は自分で自分の足をすくうようなことをするでしょうか?司法において、裁判許可を出すのは誰でしょう。調べてみましょう、何人に許可を出したかを。ほとんどゼロに近いほど少ないのです。最高裁判所は、憲法裁判所へ個々に申し立てを行う権利はないほうがいい、と言っています。自分たちの仕事が増えるから、と。彼らにもそれほどの余裕はありません。最高裁判所の、憲法裁判所に対する見方もまたさまざまであります」

■トルコ会議所・商品取引所連合(TOBB)への批判

「TOBBには130万人の会員がいます。失業に関して、TOBBには皆それぞれ警告をしました。わかった、なんとかする、とかなんとか言っていました。ひとりひとりを助けることを、自分たちにとっては窮地に陥るようなことであると考えています。
もっと言います。彼らが怒らないといいのですが。今、トルコ南東部には18歳以下で200トルコ・リラ(約1万3千円)以下、100トルコ・リラ(約6千5百円)ぐらいのお金で働かされている子どもがいます。『労働搾取だ』と言っておきました」

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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:18911 )