エルドアン首相、大統領制を肯定的にみている (2)
2010年04月18日付 Radikal 紙

《エルドアン首相、大統領を肯定的にみている (1)の続き》

■「大統領制への移行への練習」

エルドアン首相は、「大統領を国民投票で決めるというやり方は、現在の憲法や議会のあり方からみて、近未来的には、緊張や対立、不和を生む原因となるとは思わないか」という質問に対し、次のように答えた。

「そもそも、現状は、例の「半大統領制」であり、その点では変化はありません。ただ、議会での選出がかわるだけです。私たちは、現時点でも、大統領制への移行の練習をしているのです。

大統領制では、大統領を国民がえらびます。いまだって、「国民が決めよう」といっているわけで。これは、何年にもわたり、ずっと人々が待ち望んできたことです。7年はながすぎるので、5年にし、必要なら再選を認めよう、と。この点も、付け加えました。これにも成功しました。これで、国民が約70%の決定権をもつところまでもってきました。これは国民が望んでいることです。こうしたプロセスは、大統領の権限を強化することになります。

しかし、我が国が大統領制に移行するなら、まさにそうあれねばなりません。その時は、真の意味で、その職は象徴的なものではなく、強力な職となるでしょう。 そのもとに、議会や内閣がおかれることになります。ただし、大臣は今のように25、26人もいらないでしょう。その点でも刷新があった方がいいでしょう。おそらく、14、15人に減るでしょうか。大臣の下には副大臣がいて・・。3人くらいの副大臣。こうして、制度はまったくちがったものになり、より強力に機能することができるようになります。これを達成しなくてはなりません。」

エルドアン首相は、「あなたがすでにプランをお持ちのことはよくわかりました」との言葉を受けて、「イメージはあります、もちろん」と答えた。それには憲法改正が必要かどうか、との質問に対しては、2011年以後、これについて国民の信を問い、もし国民が望むならその一歩を踏み出す、と述べた。

「そうなりますと、「自分が大統領になろうと思ってやっている」という見方もでてくるかと思います。この見方や批判に対し、どうお答えになりますか」との問いには、前回の大統領選でも「自分がなろうと思って準備している」という見方があったことを指摘し、次のように答えた。

「我々は、誰も予想できなかった形で、アブドゥッラー・ギュルさんを大統領候補に推しました。真の意味で、公正発展党会派として、真摯な態度をとりました。国民の前にでたときにも、広場でこれを説きました。提案をしました。人々は賛意を表しました。人々から熱い関心と応援をえました。そしてここまで来たのです。これからも、誰になにが起こるかはわかりません。「明日はこうなる」と予想することは誰にもできません。自分自身のことは、このような場で、今の時点で言いませんし、言えません。しかし、この点は人々は認めてくれるでしょう。すなわち、大統領制、ということです。だれが、ということではなく。そこからあとは別問題です。」(後略)

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:18916 )